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IMA(Internet Marketing Analyst)検定とは?気になる特徴や難易度について解説

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情報端末や高速インターネットの普及により、インターネットはいまや電気やガス、水道のような社会インフラへと成長しました。多くの人々の生活やビジネスに欠かせない存在になりつつあり、ビジネスの現場においては企業だけでなく、個人にもインターネットを利用した集客や販売促進の知識が求められています。

しかし、インターネットの環境やユーザーのニーズは日々変化しており、効果的なネットマーケティング施策を講じ続けるためには、常に最新の知識や技術を身につけておく必要があるのです。

Webマーケティングの概要を掴みたい方は、まず以下の記事をご覧ください。

Webマーケティングとは?施策の種類や始め方など基礎知識を徹底解説

この記事では、インターネット広告の運用を中心とした知識やノウハウを養ううえで役立つ「IMA検定」について紹介します。 

IMA 検定とは

IMA(Internet Marketing Analyst)検定とは、一般社団法人IMA研究所が運営する民間資格です。10年以上の実務経験者によって、インターネット広告運用の現場で必要なスキルやノウハウがカリキュラムに盛り込まれており、「知識を詰め込む暗記」よりも「実務オペレーションの習得」が重視されています。

そのため、実際に個人、または企業でリスティング広告の運用やウェブサイト管理などの実務に携わっている方、インターネットマーケティング業界を志望している方におすすめです。

また広告運用ではなく、インターネットマーケティングを包括的に学ぶネットマーケティング検定もあるので、あわせて下記の記事もご覧ください。

ネットマーケティング検定について解説!過去問や難易度、最適な勉強方法とは?

IMA検定は2段階に分かれており、「Standardコース」に合格すれば、「Professionalコース」を受講できます。どちらも講義から受検までの過程を自宅や職場内で完結できるため、無理なく自分のペースで学習できます。

Standardコースの内容

Standardコースでは、マーケティング概論からアクセス解析、サイト集客に関するスキルの習得を目的とします。マーケティングとはどんなものなのか、といった基礎から始めるので、インターネットビジネスの初心者でも無理なく学習できます。

2023年2月時点でのカリキュラムは、課題の提出を含む下記全11回の講義動画とマニュアルによるeラーニングです。ただし変化の速いネットマーケティング業界に対応するため、内容が変更されることもあるので注意してください。

  • Face.1:インターネットマーケティング概論、検索マッチ広告開始とクライアントへのヒアリング
  • Face.2:広告配信の仕組みの理解、適正キーワードの選定
  • Face.3:​​適正広告文の開発
  • Face.4:広告配信ツールの設定
  • Face.5:キーワード、テキスト広告の改善、広告運用状況の評価方法
  • Face.6:広告運用の発展的運用手法
  • Face.7:分析ツールGoogleAnalyticsの概要と開設準備
  • Face.8:Google Analyticsの分析項目説明、KPIに基づいたサイト改善プロセス
  • Face.9:集客プロセスの改善と直帰率分析
  • Face.10:サイト内コンテンツの貢献度分析、askページ分析
  • Face.11:コンバージョン獲得に向けた分析方法、課題 キーワード選定とテキスト広告作成

(参考:Standardコース|IMA検定

Professionalコースの内容

ProfessionalコースはStandardコースに合格した後に受講できます。リスティング広告以外の広告媒体を使ったり、KPI(Key Performance Indicator)管理を学んだり、潜在顧客の獲得や認知獲得といった広告プランニングを習得します。

広告メディアの運用方法だけでなく、インターネットビジネスマーケティングの総合的な知識、ノウハウ、スキルが身に付くでしょう。具体性のある広告運用からネットマーケティングにまで学習範囲を広げ、広告を中心とした包括的な施策を打てるようにするのが目的だと言えます。

2023年2月時点のProfessionalコースのカリキュラムは下記の通り。Standardコースと同じく課題の提出を含む動画とマニュアルによるeラーニングです。必要に応じてシラバスが変更される点も同様です。

  • Face.1:多様な広告媒体の特徴と活用ポイント
  • Face.2:KPI管理の基本
  • Face.3:​​ボトルネックを見つけるためのOA、Indicator
  • 課題:1回の提出と添削指導

(参考:Professionalコース|IMA検定

IMA検定のメリット 

IMA検定を受講することで、下記のメリットが期待できます。

インターネットマーケティングスキルが習得出来る

IMA検定ではリスティング広告の出稿や成果の分析といった基本的かつ実務的なスキルが身に付きます。またProfessionalコースではウェブサイト運用を含む広告計画全体を策定したり、ターゲット層の掘り起こし方といった応用スキルも学べるため、既存の広告運用計画を改善することもできるようになるでしょう。

転職や就職に有利!キャリアアップにつながる

インターネット広告やインターネットショッピングの業界規模は拡大傾向にあるため、インターネットマーケティングのスキルには需要があります。IMA認定(ホルダー)を取得することで自分自身のスキルが証明できるため、ウェブマーケティング業界への就職や転職に有利です。スキルが増えれば、より高度な業務に携わるチャンスも増えるでしょう。

実務者としてスキルの確認ができる

既にウェブサイト管理を含む広告運用を行っている実務者であっても、IMA検定を受講すれば自分にとって盲点だった知識やノウハウをあぶりだせるかもしれません。体系的な知識を身に付けないまま、必要に迫られて実務を始めた運用者は少なくないはずです。

自分の知識やスキルを客観視し、整理する機会としてIAM検定を利用するのも良いでしょう。

IMA検定試験の概要 

IMA検定試験はStandard、Professionalの両コースともに、約2か月のカリキュラムを終えた後、認定試験(Webテスト)を行います。認定試験はコースの開始日によって事前に決定されており、任意の日時を選ぶことはできません。

例えば、第89回IMA検定Standardコースは2023年4月19日に始まり、認定テストは2023年6月17日AM9:30~PM12:00に実施されるといった具合です。

海外からも受講可能ですが、試験時間は変更できません。公式サイト記載の日本時間に合わせる必要があるので注意してください。

認定試験はWebテストですが、電卓、IMAの教材(ドキュメント)、テキストインターネット検索を自由に利用できます。「他人の手を借りる」こと以外は全て自分の力で解決するという試験形態は、極めて実務に即したシチュエーションだと言えるでしょう。

受験料について

Standard、Professionalの両コースとも受講料は19,800円(税込)となっており、認定テスト受験料も含まれています。なお10名以上の団体で受講した場合は10%割引され、17,800円(税込)です。

認定テストで不合格になっても、1年以内であれば8,800円(税込)で再受験が可能なので、万が一合格できなくてもあきらめずに挑戦しましょう。

IMA検定試験の難易度と合格率

IMA検定試験の難易度や合格率については、公式サイトにて公開されていないため不明です。

インターネット広告の出稿システム自体が変更されたり、広告出稿ルールが改定されたりと、インターネットマーケティングは変化の激しい業界です。そのため、仮にIMAホルダーの方に問い合わせたとしても、その方が受講していた頃から内容が変更されている可能性も高く、すべてを自分が受講する際の参考とするのは難しいでしょう。

IMA 検定試験の対策

IMA検定試験に合格するには、下記の点を心がけましょう。

カリキュラムをしっかり受講する

まずはeラーニングのカリキュラムを繰り返し学びしょう。一度見ただけで学習内容をマスターするのは困難です。自分の中で疑問が解消されるまで繰り返し学習することで、知識が定着するでしょう。

カリキュラムの内容を実際に自分のアカウントで実践してみる

Standard、Professionalの両コースともカリキュラムに課題の提出が含まれていますが、あえて自分で自分に課題を出して、自分の広告アカウントを運用してみましょう。

広告費やクリック率、コンバージョン率などの計算をする際も、自分のアカウントで身銭を切って運用した数字で計算するのと、問題文のデータから計算するのとでは切実さが違います。

実際に少額でも広告プラットフォームに入金し、手を動かすことで真剣かつ効率的に学習できるでしょう。

過去問題はない

難易度・合格率と同じく、IMA検定試験は過去問題も公開されていません。公式サイトには下の記述が見られます。

試験の過去問・模範回答については、Google広告やYahoo!広告のシステムや配信アルゴリズムが順次変更になり受講を進める上で支障が出ると判断し、公開を差し控えさせていただいております。

よくある質問にお答えします|IMA検定

IMAホルダーになった後が重要

IMAホルダーになることで、一定の知識やスキルの証明が可能です。しかしIMA検定は、試験に合格することがゴールではありません。

試験に合格したら、資格を通じて習得した知識やスキルを積極的に実務に活用しましょう。新たなビジネスの展開やキャリアアップに役立ててこそ、「暗記に固執しない実務主義のマーケティングスキル」の本領が発揮されるのです。

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この記事を書いた人

長谷部 耕平
独立8年目になる元・化学系メーカー出身のフリーライターにして登録者2万人超えのおっさんYouTuber。これまでに書いた記事の数は最低でも4,000記事以上。ビジネスからエンタメまで幅広いジャンルで活動中です。

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