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ウェブ解析士とはどんな資格?難易度や平均勉強時間についてを解説

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企業や個人が自らの認知を拡大するうえで、Webマーケティングの知識は必須といえるでしょう。自社サイトやデジタル広告を運用するにあたって、ユーザー行動や目標設定に関わるデータを扱うノウハウは欠かせません。

このような需要の高まりから、アクセス解析やKPI設定に必要な知識を学べる「ウェブ解析士」という資格を取得する人が増えています。

本記事では、ウェブ解析士とはどんな資格なのかをわかりやすく解説しています。取得するメリットや試験概要、受験料や難易度、平均勉強時間なども網羅的に紹介しています。ぜひ参考にしてください。

ウェブ解析士とは

ウェブ解析士とはどんな資格かを解説するイメージ

ウェブ解析士とは、WACA(一般社団法人 ウェブ解析士協会)が運営・認定を行っているデジタルマーケティングに関する民間資格です。

同協会による定義では、ウェブ解析士は「アクセス解析をはじめとしたウェブ解析データを活用し、デジタルマーケティングを通して事業の成果を導く人材」と位置づけられています。つまり、現在のマーケティングにおいて必須とされるアクセス解析などのノウハウについて、網羅的に学んでいくことを趣旨とする資格といえるでしょう。

▶参照:ウェブ解析士とは|WACA

ウェブ解析士取得に向いている人

以下のような仕事に携わっている方なら、ウェブ解析士取得に向いていると言えるでしょう。

  • Webマーケター
  • Web広告運用担当
  • Webサイトコンサル
  • オウンドメディア運営者

ウェブ解析士の資格は、基本的な指標の読み取り、分析に基づいた目標設定、効果測定からフィードバッグなど、デジタルマーケディングのPDCAを適正化していくための知識が付きます。そのため、Webサイト・Web広告に携わる人は取得しておいても損はないはずです。

ウェブ解析士を取得するメリット

ウェブ解析士を取得する主なメリットをまとめました。

  • 総合的な基礎知識が身に付く
  • 考え方の幅が広がる
  • 資格所有者として自己アピールできる
  • キャリアアップに繋がる

ウェブ解析士を取得することで、デジタルマーケティングの基礎知識が網羅できるうえ、実務寄りの知識が身に付きます。従来よりも知識幅が広がった結果、分析に基づいた柔軟な思考ができるようになることでしょう。

また、資格を取得しているだけでも自己アピールが出来たり、転職の際に有利に働く可能性があります。

ウェブ解析士の3つのコース詳細と難易度

ウェブ解析士の難易度イメージ

ウェブ解析士の資格には3つの段階があり、初級から順に「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」とステップアップしていくことができます。

それぞれのコースの概要や受験料、難易度などを解説していきます。

ウェブ解析士

初級とも言える「ウェブ解析士」は、ウェブ解析の基本~KPI設計、状況分析などがメインとなります。

受験方法は試験用システム「Moodle」を使ったオンライン受験となります。試験開始日は月2回あり、開始日~14日間いないであれば、自分の都合に合わせて受験可能です。受験の際には「Googleアカウントに紐づいたメールアドレス」が必要となります。申し込み前に、アカウント取得しておきましょう。

出題範囲・公式テキスト構成

ウェブ解析士の公式テキストの構成は以下の通りです。この内容に沿って、出題されます。

  • 1章:ウェブ解析と基本的な指標
  • 2章:事業戦略とマーケティング解析
  • 3章:デジタル化戦略と計画立案
  • 4章:ウェブ解析の設計
  • 5章:インプレッションの解析
  • 6章:エンゲージメントと間接効果
  • 7章:オウンドメディアの解析と改善
  • 8章:ウェブ解析士のレポーティング

GA4(Googleアナリティクス)、Googleタグマネージャー、ChatGPTあたりのツールは実際のものを触っておいた方が良いです。とくにAIが急速に話題になった今、ChatGPTを活用した課題解決に関する問題が出されやすくなっています。

受験料

ウェブ解析士の受験料は「17,600円」です。人によってはこれにプラスして「公式テキスト 4,400円」「認定講座費用 11,000円」がかかります。

初回試験と同じ年度内に再試験を行う場合は「12,100円」となります。再試験の場合は「合否判定画面」に記載されているクーポンコードを入力してください。

ウェブ解析士の難易度

2024年9月のウェブ解析士の合格率は「88%」です。業界経験者であれば、公式テキストを反復すれば合格ラインに乗るほど緩いと言えるでしょう。未経験者の場合は、任意の講座を受講して知識を付けたほうが良さそうです。

ウェブ解析士資格|WACA

上級ウェブ解析士

上級ウェブ解析士は、管理職の実務寄りの内容となっています。ウェブ解析やデジタルマーケティングの応用、経営課題に踏み込んだKPI設計など、知っているだけではなく「アウトプット」する力が身につきます。

上級ウェブ解析士は普通の試験内容と異なり、「カリキュラム学習」「演習課題」「ライブ授業」「修了レポート」を経て合否が決まります。受講開始から2.5~3か月ほどの時間が必要です。講座はZoomを利用して、課題演習はオンラインシステムMoodleを使います。

出題範囲・公式テキスト構成

上級ウェブ解析士の出題範囲は幅広く、基礎の復習から、実務寄りの分析・KPI設定、課題の洗い出し、経営戦略など管理者向けの内容となっています。

  • 1章:マーケティングと企業理解
  • 2章:マーケティング戦略立案の方法
  • 3章:マーケティングデータと目標設定
  • 4章:コミュニケーション戦略とカスタマージャーニーマップ
  • 5章:Webサイトの解析
  • 6章:Webサイトの改善
  • 7章:インプレッション施策
  • 8章:エンゲージメント施策
  • 9章:リテンション施策
  • 10章:レポートの作成

GA4(Googleアナリティクス)、Googleタグマネージャーの使い方は必須の範囲と入れるでしょう。公式カリキュラムで勉強しながら、実際のツールを触ってみておいた方が良いです。また、指示書や計画書などレポート作成能力も問われます。

受験料

上級ウェブ解析士は、講座費用・受験料込みで「88,000円」です。

不合格になった場合は、不合格になった「演習」「修了レポート」に分けて再受験可能です。どちらも「11,000円」かかります。上級ウェブ解析士を再受験する場合は、前回受検した際の講座主催(講師)の人に相談しましょう。

上級ウェブ解析士の難易度

合格率は非公開ですが、受検者数と合格者数を見ると「約70%」ほどとなり、難易度はやや難しいと言えます。段階を踏んで講座・演習を行うため、トータルでの点数が足りない人が多いようです。

オンライン講座を受けるだけでなく、自身できちんと反復できる人であれば合格ラインに乗るでしょう。

ウェブ解析士マスター

ウェブ解析士マスターは、講師レベルの知識・実務スキルが問われる内容となっています。講師として活躍したい、社内の教育係責任者になる、ウェブコンサル会社を企業するといった人におすすめです。

試験はコース内容にもよりますが、2日間~6日間にかけて行われます。いずれも、現役ウェブ解析士マスターが採点を行います。

出題範囲・公式テキスト構成

ウェブ解析士マスターは、公式テキストがありません。「解析レポート概要と作成」をメインとし、ウェブ解析に関する基礎~応用まで幅広い範囲で出題されます。

講師養成コースではさらび、用語解説や教え方、ロールプレイングなども試験範囲に入ります。

受験料

ウェブ解析士マスターは、3つのコースに分けられています。自分が受けたいコースを選んで申し込みしましょう。2024年11月時点での費用は以下となります。

  • マクロ解析レポートコース:110,000円
  • ミクロ解析レポートコース:110,000円
  • 講師養成コース:220,000円

再受験の場合は、各コース「33,000円」が必要となります。また、ウェブ解析士協会に加入する場合は、年会費6,600円かかります。

ウェブ解析士の難易度

WACA公式曰く、「現在在籍しているウェブ解析士マスターはウェブ解析士の10%未満」とのことなので、超難関と言えます。現役のウェブ解析士マスターからの審査も入るので、独学の勉強だけでは落ちる可能性が高いです。

ウェブ解析士の平均勉強時間・学習方法

ウェブ解析士の勉強方法イメージ

ウェブ解析士の平均勉強時間は、「ウェブ解析士で約30時間」「上級で約60時間」「マスターで約200時間」です。

以下で紹介する学習方法は、ウェブ解析士となります。上級以降は講座が受験内容に含まれているので、そちらで学んだ内容を反復しましょう。

公式テキストで予習

WACA公式が試験対策テキストを販売しています。毎年最新版に代わるので、試験を受ける年度のテキストを購入して予習しましょう。

初級である「ウェブ解析士」を受験する場合、この公式テキストが基本的な出題範囲となります。購入して損はないはずです。

公式問題集を繰り返す

公式テキストどうように、「ウェブ解析士認定試験 公式問題集」も販売しています。類似の問題が掲載されているので、繰り返し勉強すると良いです。問題集も毎年内容が新しいものに変更されているので、最新のものを購入してください。

認定講座を受講

独学で勉強するのが厳しい、誰かに教えてもらいたいという人は、公式が開催している認定講座を受講しましょう。試験内容に合わせて、重要なポイントを重点的に学べます。

また、先述した通り上級以降は講座が受験内容に含まれています。講座で学んだことをしっかり反復しておけば合格ラインにのるはずです。

ウェブ解析士の申し込み方法

ウェブ解析士の申し込み方法イメージ

ウェブ解析士の資格を取得したい場合は、「WACA」公式サイトで直近の日程を確認しましょう。試験概要・受験環境・費用などを確認し、問題がなければ「試験申し込み」に進んでください。

受講者情報を入力し、クレジットカード(もしくは銀行振り込み)で決済を行えば申し込み完了です。

あとは、「費用受領完了メール」が届くのを待ってください。このメールの中に、受検の案内が全て記載されています。オンラインシステム「Moodle」へのログインは、試験開始日の1週間ほど前から可能です。

まとめ

ウェブ解析士取得に喜ぶ人のイメージ

Webマーケターの経験が浅い人ほど、「ウェブ解析士」の資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。おすすめする理由は、デジタルマーケティングの基礎知識を網羅できるので、数字分析がより的確にできるようになるからです。もちろん、長年の経験者も自分の知識があっているか確かめるために受験してみるのもありです。

Web系の資格は無意味と言われることが多いですが、自分の知識向上・経歴アピールにも繋がるので損はないはずです。何かしらの資格を取得しようと考えている人は、ウェブ解析士以外の資格も豊富です。以下の記事におすすめがまとまっているので、あわせて参考にしてください。

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この記事を書いた人

鹿嶋 祥馬
大学で経済学と哲学を専攻し、高校の公民科講師を経てWEB業界へ。CMSのライティングを300件ほど手掛けたのち、第一子が生まれる直前にフリーへ転身。赤子を背負いながらのライティングに挑む。

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