飲食店の集客方法とマーケティング戦略ガイド｜立地が悪くても繁盛する秘訣とは

飲食店の集客では「お客さんを魅了するアイデア」と「お店の魅力を的確に届けるための情報発信」がものをいいます。売上を上げたいと考えている中小規模の飲食店オーナーにとって、何から始めればいいのか迷ってしまうのは当然です。

本記事では、即効性が期待できる施策から中長期的にコンスタントに集客できる方法まで、飲食店ならではのポイントを押さえながら解説していきます。立地が悪くても繁盛店になった成功事例も紹介しますので、自分のお店に合った施策を見つけてください。

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飲食店の集客で押さえるべき3つの基本原則

集客施策を始める前に、飲食店経営の土台となる考え方を理解しておく必要があります。どれだけ優れた集客方法を使っても、基本原則が押さえられていなければ一時的な効果で終わってしまうかもしれません。

ここで紹介する3つの原則は、繁盛店を目指すうえで欠かせない要素です。

自店舗の現状と照らし合わせながら確認してみてください。

QSCの徹底が全ての土台になる

QSCとは、「料理の質（Quality）」「接客（Service）」「清潔さ（Cleanliness）」の3つの頭文字をとったもので、飲食店経営に必要不可欠な原則といわれています。集客施策がどれだけ成功しても、QSCが疎かになっていればリピーターは生まれません。

グルメサイトやGoogleマップに登録しているなら、口コミを確認してお客さんの生の声を参考にするのが手っ取り早い方法です。特にクリンネス（清潔さ）は、コロナ禍を経験した現代社会において無視できない要素といえます。清潔感が行き届いていないと、見込み客を逃しているのは間違いないはずです。

ターゲット顧客を明確に絞り込む

「どんなお客さんでもいいから来てほしい」と考えてしまうのは少し危険です。効率的かつ効果的にお客さんを増やすためには、お店のコンセプトに合ったお客さんから狙いを定めて集客を行っていく必要があります。

たとえば、お店のコンセプトが「お子さんと食事を楽しめるファミリー層向け」なのに、仕事帰りのサラリーマンばかりが来てしまっては、お店の雰囲気が崩れてしまいます。長い目で見ても、お店のコンセプトに合ったお客さんはリピートに繋がりやすいです。焦って多額の費用をかけて狙いを定めぬまま集客し、失敗してしまう例は少なくありません。

市場動向とニーズ変化を捉え続ける

人々の食に対するニーズは一定ではありません。昨今のコロナ禍の影響で、多くの人々の「食の仕方」や「お店を選ぶ基準」が変わりました。「外食ではなくテイクアウトやデリバリーを利用したい」「感染対策の行き届いたお店で食事したい」といった新たなニーズが生まれたわけです。

飲食店の経営には、消費者のニーズの変化にいち早く気付ける嗅覚が必要です。経済産業省の「飲食関連産業の動向」や日本フードサービス協会の「外食産業市場動向調査」は、市場を把握するのに参考になります。定期的に更新されるため、確認しておくことをおすすめします。

▶参照：経済産業省「飲食関連産業の動向」
▶参照：日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」

【即効性重視】今すぐ始められる飲食店の集客方法5選

集客初心者がまず取り組むべきなのは、比較的早く効果が現れる施策です。売上を上げるために「今すぐできること」から始めることで、モチベーションを維持しながら次のステップへ進めます。

ここでは、費用を抑えながら短期間で効果が期待できる5つの集客方法を紹介します。

無料で始められるものから、少額の投資で大きなリターンが見込めるものまで揃えました。

Googleマップ登録とMEO対策

Googleマップにあなたの店舗情報を登録すれば、近くで「レストラン」や「地域名＋業態」と検索した人に、あなたのお店の存在を知らせることができます。総務省の「令和4年 情報通信に関する現状報告の概要」によると、2021年の情報通信機器の世帯保有率は「モバイル端末全体」で97.3％にのぼるとされています。

Googleビジネスプロフィールは無料で登録・利用でき、MEO対策（マップ検索での上位表示施策）を行えば集客効果が高まります。登録方法は簡単で、Googleアカウントを作成後、ビジネスプロフィールマネージャで店舗情報を入力し、オーナー確認をするだけです。株式会社TableCheckの「グルメサイトに関する意識調査」では、飲食店検索ツールとしてGoogle検索がグルメサイトを抜いて初めてトップに立ったと発表されています。

グルメサイトへの無料掲載

「食べログ」や「ホットペッパーグルメ」といったグルメサイトに掲載すれば、来店する可能性の高いお客さん（見込み客）へ効果的なアプローチができます。グルメサイトには「地域」「料理の種類」「料金」「目的」などの条件を絞り込んで検索する機能がついているため、ターゲット顧客にリーチしやすいのが特徴です。

掲載料金や予約手数料のかかるグルメサイトが多いですが、無料掲載プランもあります。固定費0円でPayPayユーザーにアプローチできる「PayPayグルメ」や、国内最大級の店舗の口コミ・ランキングサイトである「エキテン」も選択肢に入れてみましょう。デリバリーやテイクアウトに対応しているなら、「Uber Eats」「出前館」などのデリバリーサイトへの掲載も検討してください。

店頭の看板・のぼりの最適化

お店の前を通る人々をお客さんに変えるのが、店頭の看板やのぼりです。ランチ時や週末の夜は「実際に歩きながら、お店を比較検討する」というビジネスマンやOL、学生が一定数存在します。

店名はもちろん、お店の視認性を高めたり、店の業態や売りを象徴する写真やオブジェクトを置いたりするのも効果的です。地域密着型の店舗なのであれば、黒板を店頭に置いておくのもおすすめです。日によって旬の食材を使用したメニューや割引キャンペーンなどを気軽に書き換えてアピールできます。訴求が刺されば、そのまま入店につながる強みがあることを覚えておくと良いです。

SNS広告での短期集中投下

Instagram広告やFacebook広告は、地域や年齢層、興味関心などで細かくターゲットを絞り込んで配信できます。少額の予算から始められ、配信期間や予算を自由に設定できるため、短期集中型の集客施策として有効です。

特にオープン記念キャンペーンや期間限定メニューの告知など、「今行く理由」を明確にしたプロモーションと相性が良いといえます。広告と聞くと大衆へ向けて広く宣伝するCMを思い浮かべるかもしれませんが、近年のデジタル広告は効率的にターゲット顧客へリーチできる仕組みが整っています。

限定クーポン付きチラシ配布

チラシは、インターネットに慣れていないお客さんや近隣住民の方へ、お店を認知してもらうのに役立ちます。特に地域密着をうたうお店なら、比較的費用もかからないため、検討の価値が大いにある集客方法です。

デザインや印刷などのコストはかかりますが、ホームページや広告掲載にかかる費用よりは安く済みます。「チラシ持参で○○円割引」や「このチラシを見た方だけの特典」など、来店動機となる限定クーポンを付けることで、即効性を高められます。折込チラシであれば新聞社の広告審査に通ったもののみ配布されるため、社会的信用も見込めるはずです。

【中長期で効く】コツコツ育てる飲食店集客施策6選

即効性のある施策で初期の集客を確保したら、次は中長期的にコンスタントに集客できる仕組みづくりに取り組みましょう。

これらの施策は効果が出るまでに時間がかかりますが、積み重ねることで安定した顧客基盤を築けるはずです。

デジタルとアナログを組み合わせた集客を行えば、異なる層の人々へ効率的にアプローチできます。複数のメディアであなたのお店を見た人がいても、刷り込み効果を期待できます。

Instagram運用で認知を拡大

Instagramは、飲食店の集客において最も相性の良いSNSのひとつです。写真や動画でビジュアル面の魅力を発信できるため、店内の雰囲気やメニューの見た目を効果的にアピールできます。

アカウント開設は無料で、運用経費も0円（広告掲載は除く）です。上手く活用すれば、特にデジタルネイティブ世代（インターネットが「あって当然」の時代に生まれた人々）の多くへ、お店の魅力を知ってもらえます。いわゆる「インスタ映え」する写真が拡散されて、人気店へ成長した店舗も存在するくらいです。

Instagramが飲食店集客に最適な3つの理由

Instagramが飲食店に向いている理由は明確です。第一に、料理や店内の写真が「食べたい」という欲求を直接刺激します。テキストだけでは伝わりにくい「美味しそう」という感覚を、ビジュアルで伝えられるのが強みです。

第二に、位置情報タグやハッシュタグ機能により、近隣エリアのユーザーや特定の料理ジャンルに興味がある人へピンポイントでリーチできます。第三に、ストーリーズ機能を使えば、リアルタイムで「本日の空席情報」や「限定メニュー」を気軽に発信でき、来店の後押しができるでしょう。

投稿のコツ｜料理写真は「シズル感」が命

料理写真で最も重要なのは「シズル感」です。シズル感とは、湯気や水滴、ソースのツヤなど、五感を刺激する要素のこと。自然光の下で撮影し、料理が一番美味しそうに見える角度を探してください。

スマートフォンのカメラでも十分に魅力的な写真は撮れます。ポイントは「余計なものを写さない」「料理を主役にする」「明るさを調整する」の3つです。フィルターをかけすぎると不自然になるため、ナチュラルな色味を心がけましょう。

ハッシュタグ戦略｜地域名×業態で確実にリーチ

ハッシュタグは「#地域名+業態」の組み合わせが基本です。たとえば「#渋谷イタリアン」「#新宿ランチ」など、検索されやすいキーワードを入れることで、近隣で飲食店を探している人の目に留まりやすくなります。

ビッグワードだけでなく、「#隠れ家イタリアン」「#デートディナー」など、お店の特徴やシーンを表すハッシュタグも効果的です。1投稿につき10〜15個程度のハッシュタグをバランスよく組み合わせてください。

ストーリーズ活用｜日常感で親近感を演出

ストーリーズは24時間で消える投稿機能で、日常的な情報発信に適しています。「仕込み中の様子」「スタッフの紹介」「今日のおすすめメニュー」など、フィード投稿ほど作り込まなくても良いのが魅力です。

ストーリーズには質問機能やアンケート機能もあり、フォロワーとのコミュニケーションが取りやすくなっています。「次の新メニュー、AとBどっちがいい？」といった投票を実施すれば、お客さんの意見を聞きながら親近感も醸成できます。

LINE公式アカウントでリピーター育成

リピーターを増やすために特におすすめなのがLINE公式アカウントです。来店してくれたお客さんに公式LINEアカウントを登録してもらえれば、再来店を促す情報発信をしやすくなります。

LINEは全世代で利用されているツールのため、SNSを活用していない世代への集客にも有効です。登録特典として「その日に使えるクーポン」を発行したり、「メールアドレスを登録すれば毎月特典を受けられる」ようにしたりと、顧客情報を獲得する工夫をしましょう。

一度来店してくれたお客さんは、料理やサービスの質も含め「お店でどんな体験ができるか」を知っているため、新メニューや会員限定割引などの情報発信が効果的です。

X（旧Twitter）で拡散力を狙う

X（旧Twitter）の最大の特徴は拡散力の高さです。リポスト機能により、フォロワーのフォロワーへと情報が広がっていくため、短期間で多くの人に認知される可能性があります。

記載できる文字数が全角で140文字以内のため、「本日のランチ空席あります」「○○フェア開催中」など、端的な情報発信に向いています。投稿頻度を高めやすいため、こまめに情報を更新したいお店におすすめです。

ただし、SNSはどれも簡単に結果が出るものではなく、効果を感じるまでに3か月以上かかることがほとんどです。2〜3日に1回の投稿頻度を目標に、長期的な運用を心がけてください。

ホームページでブランディング強化

「グルメサイトに掲載していればホームページはいらないのでは？」と考える飲食店オーナーも少なくないかもしれません。たしかにホームページ単体での集客力という面では、グルメサイトに劣る一面があります。

ホームページは文章、映像、画像、細かい構成に至るまで「唯一のもの」を作ることが可能です。決まったフォーマットに落とし込む必要がないため、お店のブランディングにはもってこいといえます。

見込み客がグルメサイトやSNSであなたのお店を発見した際、ホームページも同時に確認できれば安心材料にもなります。グルメサイトと差別化でき、求職者を募る際にも使えるのは大きなメリットです。

ポイントカード・会員制度の導入

ポイントカードや会員カードは、お店のリピーターづくりに役立つ集客方法です。比較的少ない費用で実現でき、「トッピング一品無料」「選べる特典」など、通えば通うほどメリットが大きくなるような工夫があれば、再来店の動機になります。

注意したいのは、特典を受けられるまでのハードルを高くもうけすぎないことです。たとえば特別な日に適したお店で「20回来店したらドリンク1杯が無料」というポイント特典があっても、再来店するお客さんは少ないかもしれません。お客さんにとって現実味のある道のりと、特典そのものの魅力を両立させることが大切です。

メールマガジンで休眠顧客を掘り起こす

メールマガジンは、既存顧客のリピート率を上げるのに有効です。無料のメルマガ配信システムもあるため、比較的導入しやすいのも魅力といえます。定期的に配信することでお客さんの囲い込みができ、しばらく来店のない休眠顧客の掘り起こしにもつながるでしょう。

ターゲットの年齢や性質に合わせて導入を検討したい集客方法です。SNSの普及により、人々のメール活用頻度が減っているという現状や、配信内容が魅力的でないと迷惑メールに登録される可能性は無視できません。特にビジネスでの利用頻度が高い顧客や、SNSをあまり利用していない年齢層の顧客には効果的です。

立地が悪くても集客できる逆転戦略8選

「立地が悪いから集客できない」と諦める必要はありません。フードサービス業・飲食業は立地産業と呼ばれ、「成功要因の7割は立地で決まる」という説もありますが、立地ですべてが決まるわけではありません。

ここでは、立地の悪さをカバーする7つの戦略を紹介します。

好立地ではないのに繁盛している飲食店を目指し、ぜひ紹介する戦略を試してみてください。

立地の悪さは「話題性」でカバーできる

立地要素が店舗経営に大事というだけで、立地で飲食店の集客のすべてが決まるわけではありません。魚がたくさん釣れる海なのに、プロの釣り師たちがひしめく場所では勝ち目は薄いです。逆にプロの釣り師の少ない穴場スポットで、ターゲットとする魚好みのエサをまいて釣りをするほうが得策といえます。

注目すべきなのが「話題性」です。唯一無二の数量限定メニュー、写真映えする内装や料理、ついつい会いたくなってしまう店主の存在。駅から遠くても、交通の便が悪くても、分かりづらい場所でも「行く理由」がはっきりしていれば、お客さんは足を運んでくれます。

唯一無二の名物メニューを作る

他店では食べられない名物メニューがあれば、それ自体が来店理由になります。地域の食材を使った創作料理や、極端に大盛りのメニュー、ユニークな組み合わせの料理など、「このお店でしか食べられない」という特別感が重要です。

名物メニューは口コミやSNSで拡散されやすく、遠方からわざわざ訪れるお客さんを生み出します。メニュー開発の際は、「インパクト」と「美味しさ」の両立を意識してください。見た目だけで味が伴わなければリピーターは生まれませんし、美味しくても地味では話題になりにくいです。

SNSで「わざわざ行きたい理由」を発信

近年はSNSで飲食店の口コミが広がることが多くなりました。InstagramやYouTube、TikTokなどのショート動画を活用し、お店ならではのコンテンツを発信する飲食店が増えています。

テンポの良い曲に合わせて魚を綺麗にさばく動画、人柄の良い店員が面白いコントをする動画。「誰に会いに行くか」「食事以外に何を楽しめるのか」を主軸に、自分や店舗をブランディングすることが話題性を生かした集客につながります。「美味しい食事ができること」を大前提に、プラスアルファの価値を生み出すことが大切です。

テイクアウト・デリバリーで商圏を広げる

立地の悪さによる商圏の狭さは、テイクアウトやデリバリーで補えます。店舗まで足を運べない人でも、自宅や職場で料理を楽しめるようになれば、新たな顧客層を開拓できるでしょう。

コロナ禍以降、テイクアウトやフードデリバリーの需要は継続しています。共働き世帯を中心に、外食と同様の品質の食事を自宅で楽しみたいというニーズは根強いです。「Uber Eats」や「出前館」などのデリバリープラットフォームに登録すれば、初期投資を抑えながら販路を拡大できます。

キッチンカーで出張営業する

お店を飛び出してお客さんのいる場所へ行くのがキッチンカーです。イベント会場やオフィス街、住宅地など、さまざまな場所で営業することで、普段店舗に来られない人々にアプローチできます。

大学や企業、高齢者施設などからの依頼もあり、利用してくれたお客さんにはショップカードを渡して実店舗への来店を促す工夫も効果的です。SNSでの情報拡散とアナログな宣伝を駆使することで、顧客層拡大を狙えます。

グルメイベント出店で認知を拡大

地域で開催されるグルメフェスやフードイベントに出店することも、効果的な集客施策のひとつです。イベントへの出店は費用が掛かる場合がほとんどですが、普段リーチすることのできない新規顧客層や店舗の認知拡大、市場調査や新メニューのテストなど、売上の増加以外に良い効果を得ることができます。

大きいイベントへの出店が決まれば「話題のフェスに出店している」「有名イベントで評価されている」という実績も得られる可能性があり、ブランドイメージの向上も期待できるでしょう。単なる一時的な売上機会ではなく、長期的な集客やブランド戦略にも大きく寄与するメリットがあります。

口コミを戦略的に増やす仕掛けづくり

口コミは新規顧客獲得において非常に強力な武器です。特にリピーターからの口コミやSNSでの情報発信には信頼性の高さを感じる人も多く、潜在顧客が来店するきっかけになり得ます。

口コミを増やすには「口コミしたくなる体験」を提供することが重要です。料理の美味しさはもちろん、サプライズ演出やユニークなサービス、SNS映えする盛り付けなど、「誰かに話したくなる」要素を意識的に取り入れてください。Googleマップやグルメサイトの口コミには丁寧に返信し、お客さんとのコミュニケーションを大切にしましょう。

看板・のぼりで「発見されやすさ」を高める

立地が悪い場所では、お店の存在に気づいてもらえないことが最大の課題です。看板やのぼりを効果的に配置することで、視認性を高められます。

壁面看板やファサード看板は、文字自体やロゴデザインなどを自由に表現でき、お店の雰囲気やブランド性に対する視認性を高められるのが特徴です。

のぼりは通行人に店舗の存在や特徴を認識してもらうことに有効で、「ランチ営業中」「テイクアウトOK」など、タイムリーな情報を伝えられます。目線より高い位置に設置する袖看板は、飲食店が多い場所でお店を見つけやすくするのに役立ちます。

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飲食店の面白い集客アイデア8選

競合店との差別化を図るには、面白みのあるアイデアや独創性を感じるアイデアを施策に加えることが有効です。よくある施策の中に新規性を少し加えるだけで、興味や関心を引きやすい施策内容になることがあります。

ここでは、集客施策の企画の際に参考になる、面白いアイデアや新規性の高いアイデアを8つ紹介します。

自店舗のコンセプトや顧客層に合わせて取り入れてみてください。

季節限定メニューで「今だけ感」演出

季節に応じたメニューやプランの提供は、定期的なニュース性につながるため、飲食店にとって大切な取り組みです。春に旬を迎える「イチゴ」を使用した限定デザートや、クリスマスシーズンのクリスマス限定ディナープランなどを企画することで、季節性のあるニュースを提供できます。

季節に応じたメニューの提案は、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客やしばらく来店のない顧客の再来店促進にもつながりやすいです。一般的なシーズンイベントが少ない月こそ、面白みのあるオリジナルプランを企画し、競合との差別化を図ってみてください。

人気コンテンツとのコラボ企画

新たな顧客層の開拓や、既存顧客へのニュース性を提供するのに有効なのがコラボレーション企画です。人気アニメやゲーム、地域の有名店などとコラボすることで、それぞれのファン層にアプローチできます。

キャラクターをイメージしたメニューだけでなく、オリジナルグッズなども同時販売すれば、話題性の高い企画になるでしょう。期間中の継続的な集客につなげる工夫として、引換券を販売し、期間内であればいつでも商品と引き換えができる方法も効果的です。コラボ相手の選定は、自店舗のターゲット層との親和性を重視してください。

SNS映えする店内装飾・盛り付け

お店のコンセプトがしっかり伝わる料理や店内装飾にこだわることで、狙った顧客層の興味や関心をひけます。見た目だけでなく質の高い料理をお手頃価格で提供することで、競合との差別化も図れます。

「目に楽しく食べて感動」を体現した名物メニューや変わり寿司など、目をひく料理を提供している店舗もあります。SNS時代において、写真映えする要素は口コミ拡散の大きな原動力です。ただし、見た目だけを追求して味が伴わなければ意味がありません。ビジュアルと味の両立を目指しましょう。

産地直送のこだわり食材をPR

お店のコンセプトやこだわりが感じられる厳選素材を使用し、期間限定メニューを取り入れた集客施策も効果的です。生産者から直接仕入れているこだわり食材に他社の人気食材を加え、コラボレーション要素も取り入れれば、対象顧客に限定メニューのさらなる特別感を与えられます。

北海道の漁師から直送のカキとホタテをふんだんに使用した限定メニューなど、産地や生産者のストーリーを伝えることで、料理に付加価値が生まれます。こだわり食材や珍しい食材を扱う飲食店にとって、参考になるアプローチです。

無料イベント・体験会の開催

潜在顧客から顕在顧客まで、幅広い顧客層の集客につなげる方法として無料イベントの開催があります。新店舗オープン時であれば、狙った層を新規顧客につなげられるよう無料のプレオープンイベントを開催するのも良いでしょう。

店内の雰囲気を感じ、実際に料理を試食してもらうことで、見込み客につなげるきっかけづくりになります。既存顧客には、新メニューの提供開始前に特別に試食会イベントを開催するのも効果的です。既存顧客に絞り込んで招待することで特別感を抱いてもらえるうえ、客同士のコミュニティができれば来店頻度を上げるきっかけにもなります。

SDGs視点のメニュー・取り組み

飲食業界におけるSDGs取り組みの必要性は年々高まっています。代替肉の使用やフードロス削減、地産地消の推進など、環境や社会に配慮した取り組みは、特に若年層の支持を得やすい傾向があります。

SDGsへの取り組みをフックとした集客施策を実施し、現地の様子をオンラインでチェックできるよう現地会場とオンライン中継をつなげば、新規顧客やメディアへの認知拡大も図れます。国外での集客も視野に入れているお店や、SDGsへの取り組みを強化したいお店にとって参考になる事例です。

平日限定のお得感で稼働率アップ

飲食店の平日はターゲットとするお客さんが通いたくなる「お得感」で勝負です。学生をターゲットにした大盛り無料サービス、会社員や主婦に寄り添ったランチメニューなど、何度も通いたくなるサービスが平日の客足を左右します。

平日限定メニューや平日限定クーポンは、平日に通いたくなる動機付けになります。逆に日曜日や祝日は、ファミリー層や大人数のお客さんも見込めるため、通常品や名物メニューを打ち出すと利益のバランスをとりやすいでしょう。曜日ごとにターゲットを変えることで、週を通して安定した集客を実現できます。

キャッシュレス決済で回転率向上

キャッシュレス決済の導入は、集客効果を高め、売上アップにつながる可能性が高いです。特に回転率を意識している飲食店にとっておすすめの施策といえます。

現金決済は、お釣りの受け渡しに時間がかかるため、混雑時にレジ待ちが発生しやすいです。キャッシュレス決済を導入すれば、スムーズな会計が可能になり、ピーク時の回転率が向上します。昨今のインバウンド需要により訪日外国人観光客が継続的に増加しているため、キャッシュレス決済を導入しておくことで、こうした顧客層を取りこぼさずに集客できるはずです。

飲食店の集客成功事例5選

集客施策を考える際、実際に成功した事例を知ることは非常に参考になります。ここでは、さまざまな集客方法を駆使して繁盛店となった5つの事例を紹介します。

それぞれの成功ポイントを比較し、自店舗に活かせる要素を見つけてください。業態や立地、ターゲット層が異なっても、応用できるアイデアがあるはずです。

餃子のニューカムラ｜LINE活用でリピート率80%

2020年2月にオープンした「餃子のネオ大衆酒場 ニューカムラ」は、繁華街にある酒場でありながら、ビジネス層だけではなく、近隣で暮らすファミリーやカップル、学生も多く来店し、幅広い年齢層のお客さんを獲得しています。

人気店の集客方法として効果を発揮しているのがLINE公式アカウントです。お店の公式LINEを登録してくれた方限定で、ドリンクやサイドメニューの無料特典を提供し、2回目の再来店時には「ハイボールが無制限で1杯10円で注文できる」特典付きです。

来店回数が増えるごとに特典が変わるような工夫で、リピーターを順調に増やし、リピート率は実に80％とのこと。「お店に行きたくなる理由が無くならないようにする」ためのアイデア、工夫は参考になるでしょう。

▶参照：ぐるなび PRO「餃子のネオ大衆酒場 ニューカムラ」

ビストロ食堂Bonappetit｜SNS×キッチンカーで顧客層拡大

2020年4月にオープンした「ビストロ食堂Bonappetit」は、お客さんの8割は20～30代の女性、しかも1人もしくは少人数で利用する方が多いお店です。元々「SNSでの発信力のある20～30代の女性」をターゲットに置き、人気アニメ作品に登場する料理を模したメニューなど、「話題性と質」を両立することで、SNSを通じた認知拡大を成功させました。

2021年5月からは、キッチンカーでの販売も開始しています。大学や企業、高齢者施設などからの依頼があり、利用してくれたお客さんにはショップカードを渡して、実店舗への来店を促す工夫をしているそうです。SNSでの情報拡散だけでなく、実際にお店を飛び出してアナログな宣伝も駆使することで、顧客層拡大を狙っています。デジタルとアナログを上手く活用した事例といえるでしょう。

▶参照：ぐるなび PRO「今、集客できるのはこんな店【前編】」

スープストックトーキョー｜期間限定イベントで話題化

株式会社スープストックトーキョーでは、2024年6月21日からの2日間、外食店舗を中心に、スープ専門店がカレー専門店に変身する夏のお祭り「Curry Stock Tokyo」を開催しました。当イベントでは、「スープ専門店による本気のカレー」と題し、期間内ではグランドメニューであるスープメニューは一切販売しないという、新規性の高いアイデアが特徴です。

本格的なカレーメニューの提供に加え、2種類のお好みのカレーをセットにできる革新性のあるメニューも魅力といえます。気になるカレーを2種類味わえるというお得感と話題性がポイントです。対象顧客でもある子ども連れ客の需要にも応えられる「7種類の野菜の辛くないマイルドカレー」も提供し、対象顧客の需要やニーズにもしっかり応えたメニューづくりと新規性の高いイベント内容が多くの集客につながった好事例です。

▶参照：PR TIMES「Soup Stock Tokyo Curry Stock Tokyo開催」

もとむのカレーパン｜こだわり食材×イベント出店

株式会社アンド・フォースのプライベートブランドでもある、カレーパン専門店「もとむのカレーパン」は、2020年10月21日からの6日間、新潟伊勢丹で開催された「日本のおいしいもの展」に出展しました。同店は、伊勢丹新宿店で行われた「ISETANカレーフェス2020」においても、7日間で2000本の販売に成功した事例を持っています。

A5ランクの黒毛和牛を使用し、軽い食感が特徴のこだわり抜いたカレーパンを販売しているのが特徴です。お店のこだわりがメニューを通して感じられるのも、対象顧客の興味や関心をひく要因のひとつといえます。前回のイベントでの成功事例を活かし、期間限定イベントにおいても「焼きたて」と「冷凍」の2種類を用意し、温かいカレーパンを家でも食べたいという顧客のニーズに応えた販売方法も集客成功のポイントです。

▶参照：PR TIMES「もとむのカレーパン新潟初上陸」

ロネテテ｜珍しい食材で既存客の心を掴む

西洋料理店ロネテテでは、オーナーシェフのこだわり食材を使用した期間限定メニューをフックにした集客施策を実施しています。「2年熟成のメークイン」という珍しい食材を使用し、食に興味や関心が高い既存顧客のニーズや需要を反映したメニューづくりが成功のポイントです。

食材の使用範囲を広げ、クリスマスディナーコースでも提供することで、既存顧客だけでなく、新規顧客獲得に向けた施策の実施にもバランスよく取り入れています。同店のプレスリリースを見た顧客を対象にグラスのスパークリングワインプレゼントという特典も付与し、顧客の来店動機づくりと既存顧客の再来店につながるニュース性がバランスよく実施されている集客事例といえます。

▶参照：PR TIMES「La Hönnêtêté 冬メニュー提供開始」

飲食店集客を成功させる5つの実践STEP

集客施策を闇雲に実行するのではなく、計画的に進めることで効果を最大化できます。ここでは、飲食店の集客を成功させるための実践的な5つのステップを紹介します。

各ステップを順番に進めることで、自店舗の課題が明確になり、適切な施策を選択できるようになるでしょう。すでに集客施策を実施している場合でも、このステップに沿って見直すことで改善点が見つかるかもしれません。

STEP1.現状を数値化・可視化する

集客に取り組む際には、数値化・言語化した店舗の状況を可視化することが大切です。現状を可視化することで、集客課題について深く掘り下げた検討がしやすくなるメリットがあります。

まずは集客状況について、顧客層ごと（新規顧客・既存顧客）と、曜日や時間帯別の状況を可視化・言語化していきましょう。数値化する集客データは、1年間・半年・3ヵ月などの期間ごとに算出すると、集客状況の変化がわかりやすくなります。

メニューごとの注文率も洗い出し、「過去1年間の注文率が○％以下のメニューは精査対象」などと基準を設けておくことで、適切なタイミングでのメニュー内容の検討ができ、コストの最適化にもつながります。

STEP2.ターゲット別に集客戦略を立案

可視化した店舗の現状をもとに、集客戦略の企画・立案を行いましょう。集客戦略の企画・立案のポイントは、足りない顧客層に対しての戦略と、集客を維持させるべき顧客層への戦略をセットで検討することです。

増やしたい顧客層への施策のみになると、現在集客できている顧客層に対しての施策が滞りやすくなり、結果的に集客できていた顧客層を減少させる懸念があるため注意してください。環境要因を考慮した戦略内容にすることも大切です。

住宅街に立地している店舗が平日昼間のランチタイムの集客が伸びない課題を解決する場合、フードデリバリーやテイクアウトを実施し、販路拡大を図るのもおすすめです。

STEP3.即効性施策と中長期施策を同時実行

集客施策は「即効性のあるもの」と「中長期で効果が出るもの」を同時に実行することが重要です。即効性のある施策だけでは一時的な集客で終わってしまい、中長期施策だけでは目先の売上確保が難しくなります。

たとえば、Googleマップ登録やチラシ配布で短期的な来店を促しながら、InstagramやLINE公式アカウントでリピーター育成を並行して進める形です。複数の狙いに対して別々の網を張ることで、効率的に顧客層の拡大を行えます。デジタルとアナログを上手く組み合わせた集客を行えば、異なる層の人々へ効率的に網を張れるでしょう。

STEP4.効果測定と改善を繰り返す

集客戦略を実施したら、効果測定を行い、改善ポイントを検討することが重要です。まずは、実施後の集客状況の変化を可視化・言語化して振り返りを行いましょう。

集客状況に改善が見られない場合には、要因の検討が必要です。検討するポイントは、戦略実行時のオペレーションと顧客の感想といえます。戦略内容が良かった場合でも、人員不足などによりオペレーションに問題がある場合、客の回転率などにも影響するため、十分な効果を得られない可能性が高くなります。

オペレーションに問題がない場合には、LINE公式アカウントやSNS、メールマガジンなどを活用し、アンケート調査を実施するのもおすすめです。

STEP5.デジタルとアナログを組み合わせる

ある程度店舗経営が落ち着いてきたら、集客方法は一つに固執しないことが大切です。Web集客とオフライン集客をかけ合わせることで、それぞれの強みを活かせます。

たとえば、Web集客手法としてInstagramを活用し、オフライン集客手法としてチラシのポスティングをすれば、前者は「観光客」に、後者は「地域の人々」に効果的なアピールができます。

複数のメディアであなたのお店を見たという人がいても、刷り込み効果を期待できるでしょう。狙いを定めずに適当な網を張るのではなく、複数の狙いに対して別々の網を張るのが重要です。

飲食店の集客で失敗しないための注意点

集客施策を成功させるためには、やるべきことだけでなく「やってはいけないこと」も知っておく必要があります。良かれと思って実施した施策が、逆効果になってしまうケースもあるのです。

ここでは、飲食店の集客でよくある失敗パターンと、それを避けるための注意点を5つ紹介します。

これらを意識することで、無駄な時間やコストを削減し、効率的に集客を進められるでしょう。

コンセプトに合わない客層を呼ばない

「早く売り上げを上げたい」と焦ってしまい、お客さんの狙いを定めぬままに多額の費用をかけて集客をし、失敗してしまう例は存在します。効率的かつ効果的にお客さんを増やすためには、お店のコンセプトに合ったお客さんから狙いを定めて集客を行っていく必要があるのです。

お店のコンセプトが「お子さんと食事を楽しめるファミリー層向け」なのに、仕事帰りのサラリーマンばかりが沢山来てしまっては、お店の雰囲気が崩れてしまいます。それはお客さんにとっても居心地が悪く、リピーターになりにくいです。お店のコンセプトに合ったお客さんはリピートに繋がりやすいため、しっかりと狙いを定めた集客から始めてください。

原価率だけで判断せずトータル満足度で考える

飲食店の集客の目的は、目先の売り上げではなく継続的な利益を生み出していくことです。原価率は「売上原価÷売上高×100=売上原価率」という計算式で求められ、原価率が低ければ低いほど利益率は高くなります。

原価率の低い品はクオリティが低くなりがちなのも事実です。それなりに手間暇かけてこしらえてから提供しないと、お客さんを満足させられず、リピートも見込みにくいでしょう。コストパフォーマンスだけにとらわれず、お客さんのトータル満足度で考えて料理を提供する必要があります。

原価率の高い名物メニューで来客を促し、満足度は確保しつつ、原価率の低い商品も頼んでもらう。これをバランスよくコントロールできるようになると、継続的な利益の確保につながるかもしれません。

厨房レイアウトを見直して提供速度を上げる

飲食店の内装を考える上で、厨房のレイアウトは集客のカギを握ります。厨房のレイアウトに失敗してしまうと、料理の提供が遅くなることに加え、お店が売り出したいコンセプトをお客さんへ伝えるのが難しくなるかもしれません。

料理の提供から片づけに至るまで、無駄な動きが発生していないかを確認し、改善しましょう。特に名物メニューなど、よく注文される商品を軸に、一番効率的に提供できる動線を意識するのがおすすめです。掃除のしやすさは飲食店経営で重要視すべきQSCに深く関わる部分なので、こまめに綺麗にできるようにしておくと良いです。

SNSは最低3ヶ月継続しないと効果が出ない

SNSはどれも無料で行えるのが非常に魅力的です。しかし、簡単に結果が出るものでもなく、効果を感じるまでに3か月以上かかることがほとんどといえます。

2～3日に1回の投稿頻度を目標に、「長期的な運用がカギを握る集客方法」だということを忘れないでください。投稿内容も重要で、料理の写真だけでなく、店内の雰囲気やスタッフの人柄が伝わるような投稿を心がけましょう。フォロワーとのコミュニケーションを大切にし、コメントには丁寧に返信することで、ファンを育てていけます。

広告費をかけすぎて利益を圧迫しない

広告の費用はメディアによって異なりますが、継続して広告を出し続けるとコストが増大していくのは基本的に同じです。まとまった予算があり、短期決戦でお客さんを呼び込む手法を探しているのなら検討の価値はあるはずです。

注意したいのは、広告費が売上に対して適切な割合かどうかです。一般的に、飲食店の広告宣伝費は売上の3〜5％程度が適正とされています。広告で集客できても、広告費が利益を圧迫してしまっては本末転倒です。費用対効果をしっかりと測定し、無理のない範囲で広告を活用してください。

まとめ｜飲食店集客は即効性と継続性の両立がカギ

飲食店の集客を成功させるには、即効性のある施策で初期の来店を促しながら、中長期的な施策でリピーターを育成していく両輪のアプローチが不可欠です。QSCの徹底、ターゲット顧客の明確化、市場動向の把握という3つの基本原則を押さえたうえで、自店舗に合った集客方法を選択してください。

立地が悪くても、話題性や独自性があれば繁盛店になれることは、数々の成功事例が証明しています。Googleマップ登録やSNS運用、グルメサイト掲載など、無料で始められる施策から取り組み、徐々に施策の幅を広げていきましょう。

「お客さんが来すぎて忙しい！」そんな喜びの悲鳴を上げる繁盛店を目指して、今日から行動を始めてみてください。あなたのお店ならではの魅力は必ずあります。その魅力を的確に届けるための情報発信を続けることが、息の長い経営につながるのです。

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