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キッチンカーの集客方法8選!1日の売上高を底上げするマーケティングメソッドを紹介

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他の業界と比べて新規参入しやすいと言われている飲食業界。そのなかでも店舗を持たないことで開業資金を抑え、人が集まる場所へ移動できる強みを持ったキッチンカーの運営は魅力的と言えます。

ですが、競争が激しく廃業率が高い飲食業界で生き残るためには、押さえるべきポイントや集客方法を知っておかなくてはなりません。

本記事では、キッチンカーの開業を目指している方や、すでに運営中の方へ「押さえておきたいポイント」や「行うべき集客方法」を紹介します。

お客様に長く愛され続けるキッチンカーを目指すために、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

キッチンカーの開業後に失敗する原因

2022年に中小企業庁が発表した「小規模企業白書」によると飲食業の開業率は17%、廃業率は5.6%という調査結果が出ており、いずれも全業種の中で最も高いのが飲食業です。

このことから、飲食業界は新規参入がしやすい一方で廃業に追い込まれやすい業界だということが読み取れるでしょう。

せっかく開業したキッチンカーを廃業に追い込まないために、失敗する原因として考えられるものをいくつか紹介します。

出典:中小企業庁:2022年版小規模企業白書 全体版

客単価を低く設定している

キッチンカー事業を行う際に気を付けておきたいポイントのひとつが、客単価の設定です。

昼食時や間食として利用されることの多いキッチンカーの客単価は、1,000円前後になるケースが多く、売上をアップするためには「客数を増やす」か「客単価を上げる」ことが求められます。

そのため、客数を増やすために効率化を行い回転率を上げるか、ドリンクとのセット売りやサイドメニューを用意するなど、客単価を上げる工夫が必要です。

売上が天候や出店場所に左右される

キッチンカーは、基本的に屋外で出店することが多く、天気や出店する場所によって売上に大きく影響します。

出店する場所の精査はもちろん、多少、雨が降ってもカバーできるような対策が必要です。また、日本には四季があるため、春夏秋冬、どの季節においても購入されやすいメニューの開発や、暑い季節には冷たい飲み物、寒い季節には温かい飲み物を用意するなど、年間を通して収支がプラスになるようにビジネスを展開しなくてはなりません。

移動販売に合っていない集客施策を行っている

相性の良くない集客施策を行うと、思ったような効果が出ず、せっかく稼いだ売上に影響を及ぼす恐れがあります。例えば、Google広告やSNS広告などのWeb広告は、キッチンカーと相性の良い集客施策ではない可能性が高いです。

キッチンカー事業は、広告からWebサイトへアクセスしたときに商品の購入ができる即効性のあるサービスではないため、すぐには成果には繋がらず、例え、広告を見てキッチンカーへお客様が訪れたとしても広告を通して集客に繋がったと判断できる要素が少ないことから費用対効果の測定が難しいと言えます。

キッチンカー事業と相性の良い集客施策を選択して収支に影響が出ないようにすることが重要でしょう。

儲かるキッチンカーへの成功ポイント

飲食業界は、さまざまな業種のなかでもっとも廃業率が高い業種です。たくさんの人たちにおいしい料理を提供するためには、一定の売上を確保しておかなくてはなりません。

ここでは、キッチンカー事業を成功に導くために意識しておきたいポイントをいくつか紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

1.調理スキルのアップデートを欠かさない

出店場所の確保や集客対策も重要ですが、料理の腕前を上げることも重要です。調理スキルの向上ができれば、商品を提供できるスピードを早めることができるでしょう。

提供スピードを早めると、回転率を上げられたり、お客様の満足度向上へ貢献できたりするため、売上アップを期待できます。

出店場所の精査や集客施策だけでなく、調理スキルのアップデートを忘れないようにしましょう。

2.出店場所を精査を欠かさない

どこにキッチンカーを出店することができるか、常に把握しておきましょう。前述した通り、キッチンカーは出店地や天候によって1日の売上が左右されやすい事業です。

雨の日はどこに出店すると良いか、人が集まりやすいエリアはどこかなど、事前に調べておくと需要が高い場所にピンポイントで出店ができるでしょう。

もし、出店地の確保に困った際は、出店できる場所を調べられるマッチングサイトを利用すると、精査しやすくなるためおすすめです。

出店地を選べるということはキッチンカーにとって強みでもあるため、精査は欠かさないようにしましょう。

3.情報収集を欠かさない

キッチンカー事業を成功させるために情報収集を忘れないようにしましょう。例えば「食のトレンド」を調査したり、キッチンカーが出店できる「イベント情報」を調べたりするなど把握しておきたい情報はさまざまあります。

また、同業者と繋がりをもっておくことも重要です。

信頼関係が構築できれば、情報交換ができるため、キッチンカーが集まる場所へ出店したときは、積極的にキッチンカーオーナーに話しかけましょう。

キッチンカーの集客方法【オンライン施策】

キッチンカーの集客方法を8選紹介します。まずはオンライン編です。キッチンカーにとってオンライン上で行う集客施策は、集客の肝となります。

なぜなら、リアルタイムな情報を伝えるにはオンライン上で行うことがもっとも効果的であるためです。

Webを通して、いつ、どこで、なにを販売するのか、発信することは見込み顧客獲得へ大きな一歩を踏み出せます。

X(Twitter)を運用する

Xは、リアルタイム性と拡散力が高いSNSです。

料理の提供場所や新商品、キャンペーン情報などをリアルタイムでユーザーに届けることができるため、キッチンカー事業と相性が良いSNSと言えます。

リポスト(旧リツイート)機能によって自身が投稿した内容を拡散してもらうことができれば、より多くのユーザーに対して情報提供することが可能です。

販売スケジュールの情報を提供したり、季節限定の商品を発信したりなどして、Xのリアルタイム性、拡散力の特徴を活かしながら運用することをおすすめします。

Instagramを運用する

写真や動画の投稿に特化したSNS、Instagram。

Instagramは他SNSと比べて、視覚的に情報を伝えることが可能です。料理の写真や出店している場所を発信するのに最適なツールといえます。

実際にInstagram内で#(ハッシュタグ)をつけてキッチンカーと検索すると、何百万件ものフィード投稿を確認することができます。

また、検索結果にはマップも表示されており、#キッチンカーと投稿されたことのある位置の情報を地図上で確認することも可能です。この情報を使って出店地の精査を行うこともできるため、キッチンカーを運営するなら取り入れたい集客施策と言えます。

LINE公式アカウントを開設する

キッチンカーを長く続けるために、新規顧客の獲得だけでなく、リピーターの獲得も行っていきたいところです。

そこで、おすすめしたいのが、コミュニケーションアプリ、LINE。

LINEで集客を行うには、「LINE公式アカウント」を作成しなくてはなりませんが、チャットで顧客と会話が出来たり、クーポン発行・配布やメッセージ配信ができたりなどさまざまな機能が使用できるため、再来店を促す仕組みづくりに最適なツールと言えます。

ただし、LINEを通して顧客とやり取りをするには、自社のアカウントを「友達追加」してもらわなくてはなりません。

そのため、友達追加をしてもらうために店頭で積極的にお客様にお声がけをしたり、キャンペーンと併用して促したりして友達を増やしていく対策が必須となります。

即効性のある集客施策ではありませんが、再来店を促すツールとしては効果的な媒体ですので、長期的に運用していくとよいでしょう。

ホームページの作成・運用をする

キッチンカーの情報を「網羅的に掲載する」ためや「企業へのPR」などで利用したいときにおすすめなのがホームページ。

X(Twitter)やInstagramでは、掲載できる情報には限りがあるため、自社が運営するキッチンカーの魅力を全て伝えたいのなら、多くの情報を掲載できるホームページの利用がおすすめです。

ホームページは出店実績や衛生管理の方法、イベント出店料など会社の情報を網羅し、分かり易く整理して掲載できる、「名刺代わり」としての役割も果たします。

キッチンカーの見込み顧客は消費者だけでなく、イベントを開催する企業や自治体なども挙げられるため、多くの顧客に訴求するためにホームページの作成は検討すべき集客施策といえるでしょう。

>>『飲食店のホームページ』はこう作る!知っておくべきポイントと参考デザイン10選
>>【11種類】無料かつ自分でホームページを作成できるツールを厳選!

キッチンカーの集客方法【オフライン施策】

ここでは、キッチンカーが取り入れたい、オフライン施策を紹介します。「オフライン施策」とは、オンライン(Web上)を活用せずに行う手法のことです。看板広告やイベントへの出店などのことを指します。

集客へとつなげるためには、ひとつの方法に絞らず複数の方法を同時に行うことがポイントです。

ぜひ参考にしてみてください。

キッチンカーにラッピングをする

キッチンカーにラッピングすることで、出店場所への駐車時はもちろん、移動中も人目につくため、宣伝効果を得ることができます。

ラッピングは塗装と違い、専用のフィルムを車体に貼るだけなので、簡単に車のデザインを変更できるほか、自由なデザインを使用できることから他のキッチンカーと差別化を図ることも可能です。

また、お店のイメージやコンセプトに合わせたラッピングを施すことで、ブランドイメージの確立もできるため、コストをかけてでも取り入れたい施策と言えるでしょう。

看板・のぼりを設置する

移動して出店できることはキッチンカーにとって大きなメリットですが、一方で、長期間同じ場所に出店し続けないとその場所での知名度がなかなか上がりにくいというデメリットがあります。

キッチンカーにラッピングを施していたとしても、見る角度によっては何を売っているのか直ぐに判断できないお客様もいるでしょう。

そこで、おすすめなのが、のぼりや看板の設置です。

のぼりや看板に何を販売しているのか記しておくと、遠くからでも目立つため、どのような料理を提供しているのかすぐに知らせることができます。

>>集客に効く看板とは?店舗の魅力を伝え、お客様を倍増させるコツを紹介

チラシを配布する

すでに出店する場所が決まっているなら、会場近隣のオフィスや住宅へポスティングをすると販売スケジュールや提供メニューのお知らせができるでしょう。

また、配布するチラシに割引クーポンやトッピングクーポンなどをつけておくと、顧客にお得感を与えることができ、さらに効果を高めることができるかもしれません。

ただし、ポスティングには注意点もあります。投函拒否の意思に反したり、敷地内にあるポストへの投函をしたり、間違って投函したチラシを取り出したりすると罪に問われることもありますので、細心の注意が必要です。

しっかりルールに従って投函したとしてもクレームに発展するケースもあるため、不安な場合はポスティングの専門業者を利用しましょう。

>>集客力の高いチラシを作るには?反響率を上げるためのコツを紹介します!

イベントに出店する

イベントへ出店すると、通常の出店と比べて売り上げが大きくなりやすいというメリットがあります。

イベントの規模にもよりますが、ときには数百人から数万人も集まることがあり、キッチンカーにとっては貴重な出店場所となるでしょう。

ただし、イベントへの参加は出店料がかかることがほとんどのため、参加するためにはコストがかかります。また、出店できるかどうかということは選考次第になることもあるため、必ず参加できるわけではありません。

出店できるチャンスがあれば、積極的に参加することで、年間の収支に大きく貢献できるでしょう。

キッチンカーの集客方法【地方版】

田舎(地方)でキッチンカー事業を営む際に意識したいポイントを紹介します。

  • 地域で開催しているイベントやフェスに参加する
  • 地域に馴染み深い味を取り入れる
  • 大きいキッチンカーを用意してメニューに幅をもたせる

1.地域で開催しているイベントやフェスに参加する

都心ではなくても、その地域ならではのイベントやフェスは開催しています。

イベントへの参加は地域のコミュニティとの関係性を深めるためにも重要です。関係性を深めることが出来れば他のイベントへの紹介をしてもらえる可能性もあるため、積極的に参加し地域の人たちにキッチンカーの存在をアピールしましょう。

2.地域に馴染み深い味を取り入れる

関東や関西などその地域によって味の好みは異なると言われています。その地域に住む人たちの好みはどのようなものかしっかりとリサーチし、自信の料理に取り入れましょう。

また、観光地であれば、地域の食材や郷土料理をメニューに含めることで観光客を取り込むことができます。

3.大きいキッチンカーを用意してメニューに幅をもたせる

地方は都心と比べて、道幅が広いことが多いことから、小回りが利くようにキッチンカーのサイズを小さいものにする必要がなく、車両サイズの選択が自由です。

キッチンカーのサイズが大きいと、作業スペースが確保しやすくなるため、限定メニューとして都心部で流行りだしたものを取り入れたり、定番メニューを増やしたりするなど、メニューの幅を増やすことができます。

地方の特徴を活かして、集客効果が期待できるメニュー開発を行いましょう。

お客様から愛され続けるキッチンカーになるために

本記事では、キッチンカーの集客方法についてまとめました。

キッチンカー事業で集客を成功させるためには、調理スキルのアップデートをしながら情報収集を行ったり、相性の良い集客方法を取り入れたりなどして、自己研鑽を忘れないようにしましょう。

飲食業界は、せっかく開業したにもかかわらず、経営が上手くいかず廃業に追い込まれる方が多いことも事実です。

お客様から愛され続けるキッチンカーを目指すために、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

ささき
2019年にサングローブに中途入社。入社前は音楽業界で営業、商品開発、SNS運用などに携わっていた。現在はSEO運用サポートを経て、メディア運営・執筆に取り組んでいる。

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