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カゴ落ちメール・ウェルカムメールとは?効果的な例文も紹介

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ECサイトのコンバージョン率(CVR)をアップさせるには、カゴ落ち対策や会員離脱対策は欠かせません。当記事ではカゴ落ちメール、ウェルカムメールについて解説します。

カゴ落ちメールでできること

ショッピングカートに入れた商品が購入完了に至らないまま放置されていた場合、カゴ落ちメールを送信して、購入を検討していた商品の存在を思い出してもらいましょう。

48種類ものECサイトのカゴ落ち割合のリサーチをまとめているBaymard Instituteによると、カゴ落ちの割合は平均約70%にも及ぶとのことですから、適切な対策をすれば大幅な売上アップが期待できるでしょう。

参考:48 Cart Abandonment Rate Statistics 2022|Baymard Institute

カゴ落ちメールを書く際のポイント、注意すべき点

カゴ落ちメールの目的は、ショッピングカートに残っている商品の決済プロセスを完了してもらうことです。そのため、顧客が購入完了に至らなかった理由について配慮した内容が求められます。

その商品の購入を迷っている顧客には背中を押してあげるような内容のテキストが望ましいですし、ECサイトや購入プロセス自体に何らかの不備がある場合は、原因を解決しない限り、どんなメールを送っても成果は出ないでしょう。

2022年にアメリカに住む成人4,384名を対象としたBaymard Instituteの調べによれば、カゴ落ちの原因としては下記の要因が挙げられます。

  • 商品以外にかかるコスト(送料・税金・手数料)が高すぎた
  • アカウント登録の要求があった
  • 配送が遅すぎた
  • クレジットカード情報を入力できるほどサイトを信用できなかった
  • 購入手続き完了までのプロセスが長すぎた
  • 決済確定前に注文合計額を確認できなかった
  • ウェブサイトにエラーが発生した
  • 返品ポリシーに満足できなかった
  • 支払い方法が十分ではなかった
  • 手持ちのクレジットカードが拒否された

参考:Reason for Abandonments During Checkout|Baymard Institute

まずは自社のECサイトについて、なによりも先に上記の問題点がないか確認してください。問題点を修正してからカゴ落ちメールを作成するようにしましょう。明らかな不備が残っている場合はプロセスの修正が急務です。

また、いつからカゴ落ちになっているユーザーがいるのか管理しましょう。カゴ落ちしてからの経過時間によってタイトルや文面を変えて送信することで、開封率をアップさせたり、反応率を向上させたり、といったことが期待できます。

そしてメールを開封してもらえるよう、シンプルで要件を満たしたタイトルをつけましょう。タイトル文中にアカウント名を入れておくと、顧客の興味を惹きやすいのでおすすめです。

カゴ落ちメールの例文(テンプレート)

まずはカゴ落ち状態から数時間経過後のメールの例文を紹介します。この時点ではECサイトを離れて間もないので「とりあえずカートに入れておいた」といった具合に、顧客には購入意欲が残っていると考えられます。

このときメールのタイトルは「〇〇様 お買い忘れはありませんか?」などにしてリマインドするとよいでしょう。本文では必ず登録アカウント名に向けて送信した体裁をとってください。メールマーケティングにおいて、本文に宛名がないと、受信者が「自分事」として感じづらくなり、効果が薄れる可能性があるためです。

例文① カゴ落ちして数時間経過後のメール


〇〇 様

いつも(ECサイト名)をご覧いただき、誠にありがとうございます。

〇〇様のカートに(商品名)が残っております。
お買い忘れはございませんか?
https://決済画面へのURL

お手続きにご不明な点などあれば、お気軽にご相談ください。

ヘルプデスクはこちら
https://チャットボットやヘルプデスクのURL
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
(ECサイト名)
URL:https://〇〇〇〇.com
電話:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メールアドレス:△△@△△.co.jp

【運営元:株式会社〇〇】
住所:〒111-1111 東京都渋谷区千駄ヶ谷〇〇 〇〇ビル
電話番号:000-0000-0000
営業時間:平日 〇時~〇時
メール:△△@△△.co.jp
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

商品購入の決済画面へのリンクを送信するだけでなく、ヘルプデスクのURLや会社情報などを忘れずにつけるようにしましょう。スパムメールと間違えられないように、しっかりした体裁を整えてください。

次にカゴ落ちしてから数日が経過した場合のメールです。

顧客が購入意欲を失ったり、手続き途中で忘れてしまったりした可能性を考慮して、タイトルは「〇〇様におすすめの商品がございます」、あるいは手続きのフォローをする意図で「〇〇様 お手続きにご不明な点などございませんか?」などがよいでしょう。

例文② カゴ落ちして数日が経過した場合のメール


〇〇 様

いつも(ECサイト名)をご覧いただき、誠にありがとうございます。

ご購入手続きが完了されていないようです。
〇〇様のカートに(商品名)が残っております。
https://決済画面へのURL

〇〇 様におすすめの商品

(関連商品名1)
https://関連商品名1の販売ページのURL

(関連商品名2)
https://関連商品名2の販売ページのURL

(関連商品名3)
https://関連商品名3の販売ページのURL

お手続きにご不明な点などあれば、お気軽にご相談ください。

ヘルプデスクはこちら
https://チャットボットやヘルプデスクのURL
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
(ECサイト名)
URL:https://〇〇〇〇.com
電話:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メールアドレス:△△@△△.co.jp

【運営元:株式会社〇〇】
住所:〒111-1111 東京都渋谷区千駄ヶ谷〇〇 〇〇ビル
電話番号:000-0000-0000
営業時間:平日 〇時~〇時
メール:△△@△△.co.jp
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

時間を空けてから送信するカゴ落ちメールには、関連商品の情報を付け加えておくと、再検討を促すことができます。購入を迷っている顧客にほかの商品と比較するようPRできるチャンスだといえます。

ウェルカムメールとは

ウェルカムメールとはECサイトにアカウントを作ってもらった後、最初に顧客に送信するメールのことです。ECサイトと顧客との間に信頼と安心を醸成することを目的とします。

顧客が自発的なアクションを起こした際、自動的に送信するメールのため、開封率が高いのが特徴です。読んでもらえる機会を逃さずに好印象を持ってもらい、購買活動へとつなげましょう。

ウェルカムメールに求められること

ウェルカムメールは第一印象が重要です。忘れたころに届いたり、事務的な文言が並んでいたりするだけでは顧客に良い印象を持ってもらえません。ウェルカム(welcome:歓迎)の名前のとおりできるだけ素早く送信し、顧客に特別感をもってもらえるようなコンテンツを盛り込みましょう。

そして必ずメールのフッターにサイト情報や運営者情報を明記しておいてください。スパムメールとの差別化になります。送信者(ECサイト運営者)の身元が明らかにされていると、顧客が安心して利用できるので忘れないようにしましょう。

ウェルカムメールを書く際のポイント、注意すべき点

ウェルカムメールに書くべき内容は下記のとおりです。いずれもECサイトを強く印象づけたり、利用を促したりするような内容が含まれます。

  • ECサイト(ブランドや会社)にかける理念や情熱
  • 顧客宛ての特別なオファー(初回限定割引・誕生日割引など)
  • 期間限定の割引クーポンやプロモーションコード(割引コード)の配布
  • 最新のセール情報
  • ECサイト上に追加された興味深いコンテンツ

これらには直接セールスに関係する要素が含まれますが、ウェルカムメールの目的は売り込みではありません。信頼と安心を醸成し、好印象を持ってもらうことが目的なので、プロモーションメールのようにセールスに特化しすぎないよう注意しましょう。

ウェルカムメールの例文(テンプレート)

タイトル:「(ECサイト名)ご登録ありがとうございます。」


〇〇 様

この度は(ECサイト名)に会員登録いただきありがとうございます。

(ECサイト名)では(取り扱い商品の例:オフィスワークを快適にする便利グッズ)を数多く取り揃えています。
当サイトでしか手に入らないような珍しい商品もあるので、ぜひご覧になってみてください。きっとお役に立てることでしょう。

初回購入時に5%割引のプロモーションコードをご用意しました。
商品購入時にご利用ください。

プロモーションコード:11111111

寒くなる冬に向けて、冷え性対策グッズの商品レビューまとめ
https://冷え性対策グッズの商品レビューまとめページのURL

最新グッズはこちら!
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密かなブーム!おすすめ売れ筋グッズはこちら
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ご不明点などありましたら、ヘルプデスクにお問い合わせください。

ヘルプデスクはこちら
https://チャットボットやヘルプデスクのURL
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
(ECサイト名)
URL:https://〇〇〇〇.com
電話:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メールアドレス:△△@△△.co.jp

【運営元:株式会社〇〇】
住所:〒111-1111 東京都渋谷区千駄ヶ谷〇〇 〇〇ビル
電話番号:000-0000-0000
営業時間:平日 〇時~〇時
メール:△△@△△.co.jp
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上記のテンプレートはオフィスワーク用便利グッズのECサイトを例にしたものです。取扱商品に応じて改変してご利用ください。

また、ウェルカムメールと合わせて、ECサイトや実店舗で商品を購入した顧客に送るサンクスメールの例を載せた記事を下記にご紹介します。

まとめ

カゴ落ちメールやウェルカムメール、サンクスメールはメールマーケティングの一種です。その強みはターゲットに対して積極的に働きかけることができる点にありますが、多くの人が一日に大量のメールを受信する現代において、不必要なメールはかえって好感度を損ねてしまい逆効果です。

しかし顧客が会員登録をしたり、カートに商品を入れたり、決済を済ませたり、何らかのアクションを起こしたタイミングなら「アクションに対応した内容のメール」を送信しても不自然ではありません。

メールマーケティングでは一方的に伝えたい情報を送信するのではなく、自然にコンタクトをとれるチャンスを活用しましょう。

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この記事を書いた人

長谷部 耕平
独立8年目になる元・化学系メーカー出身のフリーライターにして登録者2万人超えのおっさんYouTuber。これまでに書いた記事の数は最低でも4,000記事以上。ビジネスからエンタメまで幅広いジャンルで活動中です。

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