【ECサイト運営者必見】Pinterest ショッピング活用術
2022年6月1日より、Pinterest(ピンタレスト)にECサイト向けショッピング機能が搭載されました。Shopify(ショッピファイ)等と連携させれば、スムーズに商品販売することが可能です。この記事ではPinterestを活用してECサイトの売上アップにつなげる方法について紹介します。
目次
「Pinterest ショッピング」とは?
Pinterestとは全世界で月間4億人以上が利用しているプラットフォームで、インターネット上のイメージを収集・整理したり、シェアしたりすることができます。Pinterestの概要など詳細は別の記事をご覧ください。
今回追加されたショッピング機能とは、シェアするピン(画像)にプロダクトピン(商品カタログの商品情報)を追加することで、ユーザーがそれをクリックした際にショッピングサイトへ遷移できる機能のことです。
プロダクトピンとは?
Pinterestには様々なピンがあります。プロダクトピンはウェブサイトの情報を自動的に同期するリッチピンの一種で、商品の価格や在庫状況など、連携したECサイトの情報を表示できる機能です。
- 画像ピン…1枚の画像や写真をふくんで作成したもの
- 動画ピン…1つの動画をふくんで作成したもの
- アイデアピン…最大20ページの動画や画像を1つのピンにまとめたもの
- コレクションピン…コレクションにまとめられたプロダクトピン(コレクション内のピンをクリックすると、似た商品を購入できる)
- バーチャルメイクピン…Pinterest内で見つけたコスメ商品などをバーチャルで試せる機能(2022年12月時点では一部の地域、デバイスのみで利用可能)
- リッチピン…ウェブサイトの情報を自動的にピンに同期するピンのことで、調理の詳細を反映させられるレシピピン、記事の詳細を反映させられる記事ピン、商品情報を反映させられるプロダクトピンがある
参考:Pinterestのピンの種類|Pinterestヘルプセンター
ショップタブとは?
ショップタブとはPinterestのビジネスアカウントの下部に表示される商品の一覧表で、ショップ登録をすることで作成できます。
下記は「クラフトカフェ」という、ものづくり作家さんや職人さんのアイテムを販売するショップのアカウントです。作成コンテンツや保存コンテンツの左側に、ショップタブが追加されているのがわかります。
ショップを選び、スクロールすると下記のように商品一覧が表示されます。「作成コンテンツ」のタブで表示されるピンとは違い、プロダクトピンが表示されており、24時間ごとにショッピングサイトの価格が反映されているのが特徴です。
この機能のおかげで、連携しているショッピングサイトの価格を変更した際にPinterestに投稿しなおす必要がありません。セールなど、複数の商品の価格を変更したときも二重に手間がかからないので便利です。
カタログとは?
カタログとはプロダクトピンを作成するために必要な、商品に対応する属性情報を組み合わせたデータソースやファイルのことです。Pinterestは24時間に1回データソースを取得することで毎日新しい商品情報を反映させています。
作成方法やホスティング条件(データソースを格納しているサーバーの設定)については、ヘルプページでくわしく説明されています。サーバー環境はユーザーごとに異なるので、事前に確認しておきましょう。
参考:カタログの利用を開始する前に|Pinterestヘルプセンター
Shopifyと連携させて可能になること
既存のShopifyのアカウントとPinterestのビジネスアカウントを連携させることで、ショップタブが追加され、Pinterest上でもShopifyで販売している商品を紹介することができるようになります。ビジネスアカウントを開設する方法についてはこちらの記事をご覧ください。
Shopifyを連携させる方法
ShopifyにはPinterestと同期するためのアプリが用意されています。Shopifyにログインしてから下記URLにアクセスして、アプリをインストールしましょう。その後、Pinterest タグをインストールすれば完了です。
>Shopify アプリストア内Pinterestアプリ追加ページ
アプリを使わず、手動でPinterestタグを追加する場合は、Shopifyにログインした後、管理画面から「オンラインストア」を選択し、編集したい「テーマ」を選びます。次に「アクション」→「コード編集」を選択し、「theme.liquid.」をクリックしたら、</head> の直前に下記のコードを追加してください。
<script type="text/javascript">
!function(e){if(!window.pintrk){window.pintrk=function()
{window.pintrk.queue.push(Array.prototype.slice.call(arguments))};var
n=window.pintrk;n.queue=[],n.version="3.0";var
t=document.createElement("説明");t.async=!0,t.src=e;var
r=document.getElementsByTagName("説明")[0];r.parentNode.insertBefore(t,r)}}
("https://s.pinimg.com/ct/core.js");
pintrk('load','YOUR_TAG_ID', { em: '{{ customer.email }}', });
pintrk('page');
</script>
<noscript>
<img height="1" width="1" style="display:none;" alt=""
src="https://ct.pinterest.com/v3/?tid=YOUR_TAG_ID&noscript=1"/>
</noscript>
「YOUR_TAG_ID」部分には、13桁の自分のタグIDを貼り付けましょう。
参考:Shopify と Pinterest アカウントをリンクする|Pinterestヘルプセンター
その他のECサイトについて
Pinterestでは2022年12月時点で、下記のECサイトがサポートされています。Shopifyのように専用アプリは用意されていませんが、各ECサイトの所定の手続きに従って設定すれば、商品フィードがPinterestに反映されるようになります。
これらのECサイトを利用している場合、カタログの設定と併せて活用してみると良いでしょう。
Pinterest ショッピングを活用するメリット
「セブン-イレブン いい気分(セブン-イレブン)」「違いがわかる男の、ゴールドブレンド(ネスカフェ)」「私はコレで会社をやめました(マルマンH&B)」など、伝説的な広告キャッチコピーは一瞬で人の心をつかみ、ブランドのイメージを作ってきました。
そして印象的なイメージもまた、キャッチコピーと同様にブランドイメージを作り、セールスへ繋げることができます。
Pinterest ショッピングを活用すれば、画像に価格などを反映させることで、クリックしなくても詳細を確認できるようになり、ECサイトへ誘導しやすくなるため、スムーズに購買行動へ繋げられるでしょう。
画像に興味を持ってもらうのみに留まり、直接的な購買に繋がらなかったとしても、ECサイトの認知度がアップすれば他商品の購買をサポートできます。
また、Pinterestには広告機能(Pinterest アド)もあります。特定のターゲットに向けてインプレッションを増やすことができるため、Pinterest ショッピングと組み合わせれば、さらなる売上アップが期待できます。ピンタレスト広告の出稿方法についてはこちらの記事をご覧ください。
下記はPinterest ショッピングと広告を上手く活用しているブランドの事例です。
土屋鞄製造所
ハイクオリティな革製品で知られる土屋鞄製作所は、広告を使って、Pinterest ショッピングで追加されるショップタブの商品画像を拡散しながら、作成コンテンツタブでは商品の制作過程や実際に商品を使用したイメージ写真などを投稿しています。
販売に繋がるキーワードに関連する画像を広める一方で、ブランドロイヤルティを高める画像も多く投稿しているのが特徴で、一か月あたり303万回以上のインプレッションを達成しています(2022年12月現在)。
VEJRHØJ Japan
デンマークの木製時計ブランド、VEJRHØJ(ヴェアホイ)の日本アカウントは、広告を活用することで1か月100万回を超えるインプレッションを獲得しています(2022年12月現在)。
広告に興味を持った方ができるだけ少ない操作で手続きを完了できるよう、Pinterest ショッピングも活用しており、ショップタブは商品カタログのように閲覧できます。
また保存コンテンツタブには、レディース木製腕時計やメンズ木製腕時計、ペアウォッチといった複数のボードを作成し、商品を分かりやすく整理している点が特徴です。
ユナイテッドアローズ
有名ファッションブランド、ユナイテッドアローズもまた、Pinterest ショッピングと広告を使っています。価格が表示されるプロダクトピンの商品画像を広告で拡散しながら、作成コンテンツタブでは、ブランドの着こなしをまとめたアイデアピン(複数の画像ピンをまとめたもの)を多くアップしており、明確な使い分けがされています。
月間表示回数は500万回を超えており(2022年12月現在)、ブランド認知度アップに成功しているといえるでしょう。
魅力的なイメージは認知度アップに繋がる
Pinterestには画像を眺めたり収集したりすることを好むユーザーが集まっています。2020年12月時点の日本の月間アクティブユーザー数は870万人(ニールセン調べ)。利用者は増加傾向で、徐々に存在感を増してきました。
参考:ひらめきを行動につなげる「Pinterest アド」、登場||Pinterest
魅力的なイメージを用意すれば、Pinterestユーザーの興味・関心を引くことが可能です。ECサイトの認知度アップ、集客力アップ、売上アップに活用してみてはいかがでしょうか。きっと役立つでしょう。
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