WordPress向けおすすめレンタルサーバー6選!選び方や有料・無料の違いも解説
WordPressでWebサイトやブログを始める場合は、レンタルサーバーの用意が必要です。しかし、レンタルサーバーは種類が多く、どれを選べば良いか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。また、何を基準に選べばいいかわからない、という方も少なくありません。
この記事では、WordPress向けのおすすめレンタルサーバーを6つ紹介します。サーバー選びのポイントや有料・無料のレンタルサーバーの違いについても詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
WordPressにレンタルサーバーが必要な理由
WordPressはオープンソースのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)であり、利用するにはレンタルサーバーが必要です。
サーバーとは、情報を保存したりネットワーク上でリクエストされた情報を送り返したりするためのコンピューターを指します。サーバー自体は自宅に設備を整えることも可能ですが、設備費や運営費がかさむため、基本的にはレンタルサーバーを利用するのが一般的です。
レンタルサーバーは機器を購入する必要がなく、サーバーの保守・運営も提供業者が行います。また、レンタルサーバーを利用すれば独自ドメインを利用できる点もメリットです。
WordPressを使ってWebサイトやブログを運営したい場合はレンタルサーバーとの契約が必須であることを覚えておきましょう。
WordPress向けレンタルサーバーの無料と有料の違い
WordPress向けレンタルサーバーには、無料のサービスと月額料金を支払う有料のサービスがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、よく比較してどちらを選ぶか決めましょう。
例えば、無料レンタルサーバーはコストをかけずにWordPressを試してみたい場合や、Webサイトのテスト環境を検討している場合に適しています。一方で、本格的にWordPressでサイト運営を行う場合や長期的なサイト運営を考えている場合は、安定性や機能面、サポート面が充実している有料レンタルサーバーの利用がおすすめです。
ここでは、無料レンタルサーバーと有料レンタルサーバーの違いについて詳しく解説します。
無料レンタルサーバーのメリット・デメリット
無料レンタルサーバーの最大のメリットは、サーバーの維持費や月額費などの費用がかからない点です。その一方で、無料レンタルサーバーには以下のようなデメリットがあります。
- データ容量や転送量が低い
- サーバーの安定性が低い
- 自動で広告が表示される
- 独自ドメインが利用できないことがある
- 商用利用ができないことがある
無料のレンタルサーバーは、機能や容量が制限されて表示速度が遅くなるなど、サイト運営に支障が出る可能性があります。
そのため、無料レンタルサーバーはWebサイトのテスト環境のために利用したり、アクセス数の少ない個人ブログの運用などに利用するのがおすすめです。
有料レンタルサーバーのメリット・デメリット
有料レンタルサーバーは、無料レンタルサーバーと比較して機能面や性能面で充実しており、快適にWordPressでのサイト運用をできるというメリットがあります。
例えば、データの保存容量が1GB~数TBと充実しているケースが多いため、WordPress内に写真や動画などのデータを数多く保存できます。また、商用利用や独自ドメインの利用も可能なため、趣味ではなくWebビジネスを検討している方は必須だと言えるでしょう。
デメリットは月額費用がかかる点ですが、有料レンタルサーバーはそれ以上のメリットを得られます。WordPressで本格的なサイト運営やビジネス利用を考えている場合は、有料レンタルサーバーの利用がおすすめです。
WordPressに適したレンタルサーバーの選び方
WordPressに適したレンタルサーバーを選ぶ際は、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
- WordPressの簡単インストールができるか
- 月額料金と容量が目的に適しているか
- 表示速度や安定性は高いか
- 独自ドメインの取得や設定が簡単にできるか
- サポート体制が充実しているか
同じレンタルサーバーでも、機能や料金プランは様々です。ここでは、その中でも特に注目しておきたいポイントを5つに分けて解説します。
WordPressの簡単インストールができるか
WordPressでサイトを運用するには、レンタルサーバーにWordPressをインストールする必要があります。しかしWordPressのインストールは、データベースの設定やファイルの手動アップロードなどの専門的な知識が必要となるため、初心者の方にとってはハードルが高い作業と言えるでしょう。
ですが、レンタルサーバーの中には「簡単インストール」という機能が備わっているものがあります。簡単インストールがあれば手順に従って操作するだけなので、初心者の方でも簡単にWordPressをインストールできます。
レンタルサーバーを選ぶ際には、簡単インストール機能が搭載されているかどうかも確認しておきましょう。
月額料金と容量が目的に適しているか
レンタルサーバーを利用する際は、月額料金と容量が自身の目的に合っているかどうかも確認してください。
一般的にレンタルサーバーは複数のプランが設定されており、容量についてもプランごとに異なります。目安として、個人サイトやブログは10GB以上、企業サイトであれば30GB以上の容量を見ておくのが良いでしょう。
基本的にはほとんどのレンタルサーバーが100GB以上の容量を提供しているので、無料レンタルサーバーを検討している方以外はそれほど容量を気にする必要はありません。
ただし、アクセス数の増加が見込まれる大規模なECサイトやサービスサイトの運営を考えている場合は、あらかじめ容量に余裕のあるプランを選択しておくか、将来的にプラン変更が可能なレンタルサーバーを選ぶようにしましょう。
表示速度や安定性は高いか
Webサイト運営において、表示速度と安定性は非常に重要です。Webサイトの表示速度が遅いとユーザーはストレスを感じてしまい、サイトから離れてしまう可能性が高くなります。また、表示速度が遅いWebサイトはSEOの評価にも影響することをGoogleが公表しています。
Webサイトの表示速度は、サーバーの性能やサーバーの負荷状況、Wordpressで使用しているテーマやプラグインと言った様々な要因によって影響を受けます。安定性も同様で、サーバーが頻繁にダウンするとサイトへのアクセスが不安定になり、ユーザーのサイト離れに繋がるでしょう。
レンタルサーバーを選ぶ際には、表示速度と安定性に関する情報を事前に確認した上で比較検討することが大切です。特に、サーバーの性能やサーバーの稼働率などを確認しましょう。また、実際にそのサーバーを利用しているユーザーの口コミを参考にするのもおすすめです。
独自ドメインの取得や設定が簡単にできるか
WordPressで本格的なサイト運営を目指すなら、独自ドメインの取得は必須です。独自ドメインとは任意の文字列を利用したドメインのことを指し、法人や個人に関わらず取得できます。一度取得すれば、更新を続ける限り自社サイトやブログで利用することが可能です。
独自ドメインはドメイン取得サービスを利用してサーバーに設定するのが一般的ですが、レンタルサーバーによってはサーバー契約と同時に独自ドメインが取得でき、簡単に設定完了まで進められるところもあります。
ドメイン取得サービスを使う方法もありますが、同じサービス内で取得した方が楽に設定できるメリットがあります。レンタルサーバーを検討する場合は、独自ドメインの取得や設定が簡単に行えるかも確認しておきましょう。
サポート体制が充実しているか
WordPress初心者の方やサーバー運用に不安がある方は、サポート体制が充実しているレンタルサーバーを選びましょう。
レンタルサーバーのサポートはおもに電話・メール・チャットの3つに分かれ、サイトに記載されているQ&Aページで問題が解決できない場合に利用します。
ユーザーサポートの内容は、レンタルサーバーを提供する会社によって異なります。特に初めてWordPressでサイト作成を行う場合や、大規模サイトの運営を検討している場合は電話でのサポートがあると安心です。
メールでのサポートは基本的に24時間問い合わせができる他、チャットサポートはリアルタイムで質問できるため、スピーディーに解決したい場合に適しています。また、「24時間365日対応」など、サポートの対応時間も確認しておきましょう。
WordPressに適した無料のおすすめレンタルサーバー3選
「WordPressを使いたいけど、なるべく費用は抑えたい」という方には、無料のレンタルサーバーの利用がおすすめです。ここでは、WordPressに適した無料のおすすめレンタルサーバーを3つご紹介します。
- XREA FREE
- シン・クラウド for Free
- WordPress.com
無料レンタルサーバーは、有料プランよりも機能やサポートが制限されている場合が多い傾向です。そのため、無料レンタルサーバーを利用する際は容量や転送量などの項目を事前にチェックした上で比較検討しましょう。
XREA FREE
出典元:XREA FREE
XREA(エクスリア)は無料でWordPressを利用できるレンタルサーバーで、GMOデジロック株式会社が運営しています。
XREA FREEは独自ドメインやサイトの商用利用も可能です。ただし、無料なので広告表示やアクセス制限などの制約があります。制限があるものの、複数サイトを運営することも可能です。また無料のチャットサポートも付いているので初心者の方も安心して利用できます。
シンフリーサーバー(旧シンクラウド for Free)
出典元:シンフリーサーバー
シンフリーサーバーはシンクラウド株式会社が運営する無料レンタルサーバーで、以前はサービス名が「シンクラウド for Free」の名称で運営されていました。
シンフリーサーバーは無料レンタルサーバーでありながらも広告表示がないのが特徴で、テスト環境などで利用するには十分なスペックを備えています。
ただし、サービスを利用し続ける場合は3ヶ月ごとに手動更新が必要な点と、サポートがないため利用にはある程度の知識が必要である点に注意しましょう。
WordPress.com
出典元:WordPress.com
WordPress.comは、WordPressが公式に提供する無料のレンタルサーバーサービスです。WordPressの利用に特化しているため、新たにWordPressを導入する必要がなく、初心者でも簡単にWebサイトやブログを開設できます。
WordPress.comは手軽にサイト運営を始められるものの、独自ドメインを利用することはできません。WordPressを利用した本格的なサイト運営を行う場合は、有料プランを検討する必要があります。
WordPressに適した有料のおすすめレンタルサーバー3選
長期的にWebサイトやブログを運営したい場合は、有料レンタルサーバーがおすすめです。しかし、レンタルサーバーは種類が多く、どれにすれば良いか迷う方も多いでしょう。本記事では、WordPressにおすすめできる有料レンタルサーバーを3つ厳選しました。
- エックスサーバー
- ロリポップ
- ConoHa WING
上記3つの有料レンタルサーバーはWordPressに適しているのはもちろんのこと、コストパフォーマンスにも優れているのでぜひ参考にしてみてください。
エックスサーバー
出典元:エックスサーバー
エックスサーバーは国内シェアNo.1を誇り、個人や法人からも人気のレンタルサーバーです。WordPressの簡単インストールや簡単移行と言った機能が充実しており、安定性と表示速度の速さにも定評があります。
その他、独自SSL証明書の取得・設定、毎日の自動バックアップ処理など、安心してサイト運用できる機能が揃っています。
また、24時間365日電話やメールでサポートを受けられるのも魅力的です。料金は他のレンタルサーバーと比較するとやや高めですが、その分、機能が充実しています。
ロリポップ
出典元:ロリポップ
ロリポップは、エックスサーバーと並んで高い知名度を誇るレンタルサーバーです。WordPressの高速プラグイン「LiteSpeed Cache」を標準装備しており、国内ではWordPressの表示速度が非常に速いことでも知られています。
ロリポップは月額264円から始められる手軽さや、レンタルサーバーの稼働率が99.9%と非常に安定しているのが特徴です。初めてWordPressを使う方や、低価格でレンタルサーバーを探している方にもおすすめのレンタルサーバーと言えます。
ConoHa WING
出典元:ConoHa WING
ConoHa WING(コノハウィング)は、GMOインターネットグループ株式会社が提供する国内最速クラスを誇るレンタルサーバーです。
WordPressを利用したサイト運営に関して機能が最適化されており、初心者でも使いやすい「WordPress簡単セットアップ機能」も搭載されています。
ConoHa WINGはサーバーの処理速度が非常に速いのが特徴で、SEOなどの観点からサイトの表示速度にこだわる方やアクセス数の多いサイトを運営したい方に向いています。
上述した2つのレンタルサーバーより歴史は浅いものの、これからWordPressでサイトやブログを始めたい方にはおすすめできるレンタルサーバーです。
WordPress用レンタルサーバーに関するよくある質問
ここでは、WordPress用レンタルサーバーに関するよくある質問をまとめています。初めてWordPressでWebサイトやブログを立ち上げる場合、レンタルサーバーに関する最低限の理解は必須と言えます。実際にレンタルサーバーを比較検討する前に、細かな疑問を解消しておきましょう。
- Q1.レンタルサーバーは途中で変更できる?
- Q2.WordPress初心者が重視すべきポイントは?
- Q3.料金が高いと何が変わる?
上記以外にも分からないことがあれば、各レンタルサーバー会社にお問い合わせください。
Q1.レンタルサーバーは途中で変更できる?
レンタルサーバーは途中で他社に変更することができます。ただし、利用中のサーバーから新しいサーバーへWordPressのデータや設定を移行する作業が発生します。
レンタルサーバーの乗り換えは、主に以下の手順で行います。
- 手順①:新しいレンタルサーバーの契約
- 手順②:旧レンタルサーバーのバックアップ
- 手順③:データの移行・アップロード
- 手順④:ネームサーバーの変更
- 手順⑤:移転完了
これらの作業は、初心者の方には少し難しく感じるかもしれません。しかし、多くのレンタルサーバーが移行について分かりやすく解説しているため、比較的簡単に乗り換えができるようになっています。
レンタルサーバーを変更したい場合は、事前に移行先のレンタルサーバーのWebサイトに記載されている移行手順を確認しておきましょう。
Q2.WordPress初心者が重視すべきポイントは?
WordPressを初めて利用する場合、レンタルサーバーを選ぶのは大変です。 WordPress初心者の方は、特に以下の3つのポイントに絞って検討することをおすすめします。
- WordPressの簡単インストール機能があるか
- サポート体制の充実
- 料金プラン
簡単にWordPressをインストールできる機能があれば、初心者でもスムーズに始められます。電話やメールなど、トラブル発生時にも問い合わせしやすい体制が整っているかを確認しましょう。
また、なるべく費用を抑えたい場合は、月額料金が低めに設定されているレンタルサーバーがおすすめです。
Q3.料金が高いと何が変わる?
レンタルサーバーの料金が高いプランは、多くの場合下記のような点で性能が優れています。
- サーバーの処理能力
- 容量
- 転送量
- サポート体制
特に、アクセス数の多いサイトを運営する場合や、ブログで写真や動画を多くアップしたい場合は「サーバーの処理能力」「容量」「転送量」を重視することをおすすめします。
また、レンタルサーバーによってはプラン毎にサポート内容が異なるケースもあるので注意が必要です。レンタルサーバーを選ぶ際は、自身が作成したいサイトの目的とレンタルサーバーにかけられる費用を確認しておきましょう。
WordPress向けレンタルサーバーは目的に合わせて選ぼう
本記事ではWordPress向けの無料レンタルサーバーと有料レンタルサーバーについて、それぞれのメリット・デメリットとおすすめのサービスを紹介しました。
手軽にWebサイトやブログを立ち上げたい場合は無料のレンタルサーバーでも問題ありませんが、長期的な運用を考えている場合は機能やサポートが充実した有料レンタルサーバーの利用がおすすめです。
WordPress向けレンタルサーバーを選ぶ際には、ご自身の目的や状況に合わせて最適なサービスを選びましょう。本記事がこれからレンタルサーバーを契約される方の参考になれば幸いです。
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