バレエ教室の集客は難しい?成功へ導くための対策方法を紹介!
バレエを習っている人は年々減少傾向にあり、今後、競合との争いは激化する可能性が高いことが予想できます。そのため、バレエ教室の経営を長く続けるためには「集客」に注力する必要があるでしょう。
そこで、本記事ではバレエ教室が教室運営を成功に導くためにオススメしたい集客方法を紹介しつつ、なぜ集客が難しいといわれているのか、集客成功へのポイントなどを徹底解説。
集客にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
バレエ教室の集客は難しい?うまくいかない理由
バレエ教室の集客は難しいと先述しましたが、なぜ難しいといわれているのか。バレエ人口が減少しつつあることはもちろんですが、それ以外にも理由はあります。まずは、集客が難しいといわれている理由を知り、改善できる余地があるか確認してみましょう。それでは紹介していきます。
日本国内における生徒数の減少や講師の指導力不足
文化庁委託の昭和音楽大学バレエ研究所が2021年に発表した『バレエ教育に関する全国調査2021』基本報告によると、2011年には40万人ほどいた学習者が、2021年には25.6万人まで減少しているという結果が報告されています。
さらに、学習者の減少に加えて、教師数も減少傾向にあるようです。これらは新型コロナウイルス感染症の拡大による影響と日本社会の少子高齢化、ダンス学習における他ジャンルとの競合が主な原因として挙げられています。
また、一部のバレエ教師の指導力不足も指摘されており、バレエ教師の資質向上も今後の課題としているようです。
出典:『バレエ教育に関する全国調査2021』基本報告 | 昭和音楽大学バレエ研究所
ターゲットを絞りすぎている
バレエ教室に通うターゲットはなにも〜10代までの若年層だけではありません。趣味や健康の一環として習いたいと考えている50〜60代も増えてきているようです。
また、男性もじわじわと増えてきているとされています。ターゲットを絞りすぎてしまうと、少ない母数で競合と戦わなくてはなりません。教室数がそこまで減っていない状況で生徒数は減少していることから、ターゲットを広げることも重要と言えます。
もし、絞りすぎていると感じている場合は見直すことも検討しましょう。
バレエ教室の集客を成功させるために必要なこと
バレエ教室での集客を成功させるためには、意識しておくべきポイントがあります。たとえアナログ集客、Web集客を複数行ったとしても、他の教室との違い、強みが明確でなければ成功には至らないでしょう。
ここでは、バレエ教室の集客を成功させるために必要なことをいくつか紹介していきます。
バレエ教室に通うことのメリットをつたえる
自身のバレエ教室に通うことでどのような技術や礼儀作法などが身につくのか明確にしておきましょう。習い事をしたい、子供に何か習わせたい、バレエを習いたいと考えている人は最終的に達成したい目的・目標があるはずです。
- 姿勢を正しくできる子供に育てたい
- 子供に努力することで得られる達成感を感じてほしい
- 子供のころに習っていたから
- プロダンサーを目指している
- 健康維持のために習いたい
バレエの美しさや講師の実績だけをつたえるのではなく、上記のようなお客様が達成したい目的・目標を実現できるのか、通うことで得られるメリットをつたえることが大切です。メリットを考えることは自身が運営するバレエ教室の強みを明確にすることにもつながるため、しっかりと明確にできているのか今一度見直してみましょう。
DX化を進める
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して、接客や支払い、予約など業務フローの改善を行うことを指します。
月謝の支払いを手渡しから口座振替にする、体験レッスンの申し込みをWebサイトや予約サイトなどを通す形に切り替えるなど、デジタルツールを導入することも重要なポイントです。
また、DXは業務効率化のためだけでなく、チラシのポスティングやFAXなどのアナログ集客から、SNSやWeb広告などを活用したWeb集客に切り替えることも含まれます。
インターネットやスマートフォンが普及した現代において、企業のDX化は集客に重要な要素となるため、取り入れることも検討してみてはいかがでしょうか。
教室の詳細・ルールを明確にする
各教室によって、料金の設定やレッスンの流れは異なるでしょう。また生徒間、保護者間のトラブル防止策として独自のルールを設定している教室もあるのではないでしょうか。
そうした、教室の特徴はホームページ内でしっかりと明記しておくことを推奨します。バレエになじみがある人なら、ある程度はおおよそのレッスン費用や内容を把握しているかもしれませんが、そうではない人たちは把握していないことがほとんどです。
また、教室の詳細だけでなく、クラシック・バレエとモダン・バレエの違いやバレエを始めるのに最低限必要なもの(レオタード、タイツ、バレエシューズなど)などもくわしく紹介しておくと、信頼性の向上に貢献できる可能性が高まります。
このような情報の網羅性も教室探しにおいて比較対象となるため、できるかぎり明確にしておくとよいでしょう。
バレエ教室に効果的な集客方法(オンライン施策)
本題のバレエ教室に効果的な集客方法を紹介していきます。まずはWebを介して行うオンライン施策についていくつか紹介しつつ、どのようなものか解説をしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.ホームページの開設
LINEリサーチが発表した「LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査」によると、スマホでの調べものは「Google」の利用が圧倒的というデータが出ています。そのため、ホームページを用意していない場合、検索方法としてもっとも利用されているGoogleからの流入数を見込めない可能性が高くなります。
また、ホームページにはSNSやポータルサイトなどでは掲載しきれないバレエ教室の詳細を網羅的に発信できるため、教室の詳細を知りたいユーザーに対して効果的といえるでしょう。
さらに、Web上のみならず、アナログ集客とも相性が良いのがホームページです。チラシや看板などにQRコードを載せることでホームページへと誘導ができるため、さまざまな集客方法と組み合わせて運用が可能ですので、必ず用意したい集客ツールといえます。
出典:LINEリサーチ「LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査」
2.SNSで情報発信
SNSにはX(Twitter)、Instagram、Facebookなどさまざまな媒体があります。どれも拡散性が高く、教室の宣伝をするのに効果的です。
なかでもおすすめしたいのがInstagramの運用。写真や動画を掲載できるため、視覚的に楽しむことができるバレエ教室との相性は良いと考えられます。
ホームページでは教室詳細を網羅的に掲載するのに対して、Instagramでは、レッスン風景を細かく発信する、発表会の様子を掲載するなどして、少しでも教室の雰囲気がわかるような投稿を心がけましょう。
>>>SNSマーケティングとは?メリットや始め方を成功事例も交えて解説
3.Googleビジネスプロフィールの運用
Googleビジネスプロフィールとは、Googleのマップや検索などのGoogleサービス内でビジネスの情報を掲載できるサービスのことです。
Google検索で「新宿 バレエ教室」と検索をすると、「お店やサービス」といった項目で表示されている情報がGoogleビジネスプロフィールにあたります。検索キーワードによっては、教室サイトやブログ記事サイトよりも上部に表示されることがあるため、バレエ教室の認知度向上に大きな効果が期待できます。
ただし、検索結果に表示されるGoogleビジネスプロフィールは、基本的には2〜3企業まで。それ以降は、「その他のお店やサービス」、「さらに表示」といったボタンをクリックしなければ、ほかの企業の情報が表示されません。自社情報を上位に表示させるためには「MEO(マップエンジン最適化)」という対策を行う必要があります。
対策といっても、比較的簡単に行えるものですので、検索結果上で上位を目指したいのなら、必須で行うべき対策です。具体的な対策方法は以下の記事にて紹介しておりますので、参考にしてみてください。
>>>自分でできるMEO対策のやり方!具体的な方法をやさしく解説
4.ポータルサイトへの登録
自社サイトの運用だけでなく、ポータルサイトへの登録も販促効果を期待できます。ポータルサイトとは、コドモブースターやゼヒトモなどの特定のジャンルに特化した情報を発信しているサイトのことです。
バレエ教室を探している人のなかには、教室名を知っている人はもちろんのこと、どのような教室があるのかまずは一覧で探してみたいという人もいます。後者のようなユーザーに対して訴求できるのがポータルサイトへの登録です。
このような情報掲載サイトへの登録もしておくと集客への窓口が増えるため、集客対策のプラスアルファとして検討してみてはいかがでしょうか。
バレエ教室に効果的な集客方法(オフライン施策)
ここまで、Webを介して販促するオンラインの集客方法を紹介してきました。ここからはWebを介さないオフラインの集客方法を紹介していきます。もし、試したことがない対策がある場合はぜひ検討してみてください。
1.チラシの配布
バレエ教室の近隣に住む人たちへ、教室の存在を周知したいときに効果を発揮するのがチラシの配布です。住宅、マンションなどにポスティングを行うことで認知拡大を見込めます。
集客効果の高いチラシ配布を行うためには、ユーザーに対して利益となる情報を入れたり、惹きつけるデザインにしたりするなど工夫が必要です。ただ教室の情報を掲載するだけのチラシを作成しないように注意しましょう。
また、ポスティング以外にも、最寄り駅でチラシ配りを行ったり、近隣の学校やショッピングモール、行政施設などで配布をしたりすることも効果的です。
ターゲット層を明確に定めている場合、どこで配布すると効果的なのか考えながら活用することが重要でしょう。
2.イベントの開催
発表会やメイクレッスン、勉強会などイベントの開催も集客対策のひとつです。生徒の友達や保護者の知人などを招待できるように開催することで、バレエ教室に興味をもってもらえる可能性を高めることができます。
イベントを開催する場合は、教室に興味を持ってくれた人が手軽に教室へ連絡できるようにLINE友達追加やホームページへアクセスできるQRコードなどを配布しておくとよいでしょう。
また、明確に発表会などの目標を立てることは既存顧客(生徒)のモチベーション維持にも繋がります。イベントの規模によって、高額な費用が発生する可能性があるため、予算と相談しながら企画するようにしましょう。
3.口コミ集客
口コミ経由からの入会は、通常の集客フローよりも比較的早い段階で入会にいたるケースが多いため、数ある集客方法のなかでもっとも効率的といえます。
多くのユーザーは入会に至る前に信用または信頼できる教室なのか、さまざまな情報を見て判断します。一方で、口コミ経由は、すでに教室に通っているユーザーの生の声、さらに知人からの紹介なので、一定の信頼性を担保していることから通常の集客フローよりも入会へのハードルが低いのです。
もちろん教室を広めてもらうためにはクオリティの高い教室運営を行う必要がありますが、口コミの発信がしやすい環境づくりも重要。そこでおすすめなのが、紹介制度の導入です。
紹介によって入会した「入会者」紹介してくれた「紹介者」両方にギフト券やバレエに使えるなにかしらのグッズなど、特典を用意し、口コミ発信しやすい環境をつくっておくと、教室に通うユーザーが自ら動いてくれるきっかけを与えることが可能です。
成功へのカギはユーザーニーズに沿った対策を行うこと!
バレエ教室の集客を成功させるためには、オンライン集客とアナログ集客の両方を掛け合わせることが重要です。ひとつの集客手法のみに頼ってしまうと、上手くいかなくなってしまったときに、大きなダメージを受ける可能性があるでしょう。
また、これまで新聞やチラシ、看板などのアナログ集客だけで情報を取得していた時代とは違い、インターネットが普及した現代において、情報の取得方法は人それぞれです。集客の窓口を広げることで、より多くのユーザーに対して情報を届けることができます。
ただ、経営資源には限りがあるため、すべての方法を行うというのも最適とはいえません。自社が定めたターゲットに対して、どの方法が一番効果的か見極める必要があります。ユーザーのニーズを見極めて、その層にどの方法が訴求しやすいのか運用しながら取捨選択を行いましょう。
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